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私は怒りのあまり海賊船を瞬時に爆発させてしまいました

「フラン、あれは私の演劇を邪魔したアルメリア王国の手のものに違いないわ」

海賊の大船団を見て、いつもと違って闘志満々のメラニーがいるんだけど。



「キャーーーー」

「海賊よ」

「逃げないと」

「フラン様。早く逃げないと」

いつの間にか私の後ろにはクラスの面々がいるんだけど。こいつらいつの間に?


「イネ、女の子を引き連れて山の方へ退避しなさい」

「フラン様はどうされるんですか?」

「私のことは気にしなくていいわ。私に喧嘩売ったアルメリア王国には目にもの見せてやるんだから」

私は仁王立ちして言い切った。


ひょっとして久しぶりに大暴れできる?


私はやる気満々だった。



「さ、早く、戦闘の邪魔よ」

私が言い切った。


「そんな、フラン様1人に戦わすわけには生きません。私達もフラン様の後ろで戦います」

イネが言ってくれるんだけど。


「義姉上、どうするんですか?」

そこにヴァンらがかけてきた。


「戦うに決まっているじゃない」

私は一言で言い切った。


「ええええ! 陛下には絶対に問題を起こすなって言われているのに?」

ジェドが言ってくれるんだけど。


「何言っているのよ。戦いを挑まれて逃げるという答えは我がルブラン家にはないわ。アルメリアは3回も私を襲ったのよ。目にもの見せてくれるわ」

「じゃあ、せめて兜でも被って変装してよ」

そう言うや、ジェドが兜を投げてきた。


「ええええ! 視界が狭まるんんだけど」

「フェリシー先生に怒られてもいいの?」

「判った」

私は仕方なしに兜を被る。そう、私も聞き分けの良い姉なのだ。



「ルートン王国の軟弱な国民に告ぐ!」

その時船団から大声が響いてきた。魔道具で拡声しているのだろう。


「ドミンゴ。私も拡声器頂戴」


「えっ、壊さないでくれよ。これ高いんだから」

ドミンゴが自分の道具袋からいやいや私に渡してくれた。



「私は黒髪海賊団のブラックだ」

「なにそれ。黒髪だからブラックで何の捻りもないわね」

私の呆れた声が拡声器から響いたのだ。


「な、何だと。貴様、黒髪海賊団の泣く子も黙るブラック様をおちょくっているのか?」

「何か様にならない名前ね。本当に泣く子も黙るの?」

私は完全に馬鹿にしていた。


「な、何だと! 貴様、話を黙って聞いてやれば良い気になりおって」

「何も黙って聞いていないじゃない」

「な、何だと、今すぐ貴様から海の藻屑にしてやる」

私の声に様にならないブラックがプッツン切れたみたいだ。


「お頭、まだ、話の途中です」

子分と思しき男が慌てて言う。


「な、何を言いやがる!」

バキン!


大きな音とともに何かが海賊船から海に落ちたのが見えた。


「あちゃー、フランがひどいこと言うから切れた親分に子分が海に叩き落とされたわよ」

「本当に、わがままな上官の下の人間は大変ね」

私が同情して言ってあげると、


「本当だよね、なあ、ヴァン」

「大変だよな、ジェド」


バキ、バキ

私は頷きあう二人をしばいていた。


「痛いな姉上!」

「酷いよ、義姉上!」

文句を言う二人を無視して、


「まあ、よい」

「まあいいわ」

私達の声が重なったんだけど……


「すげええ、フランって海賊との親分と同じレベルなんだ」

「何か言った?」

「いや、何でもない」

ガスペルを一睨みで黙らせると、皆の白い視線を無視する。


「ルートンの者どもよ。よく聞け! 直ちに降伏せよ。そうすれば命だけは助けてやろう! 男たちは奴隷に。女どもはや俺たちが相手してやるぜ。特にそこの金髪の女!」

海賊の親分が私に向かって叫んできた。


「貴様は俺様が可愛がってヒイヒイ……」

次の瞬間だ。


我慢の限界を超えてプッツンキレた私の手から閃光が光ると、


ドカーーン


一瞬で黒髪の乗っていた船が炎上爆発していたのだ。


フランを切れさせるとこうなってしまいます!

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