『日本沈没』で実際に沈むものを連想してみた、不謹慎かと思ったが書いてみた
不謹慎ながら、どうしても描きたいと思い、描いてみました。
『日本沈没』が再びドラマで放送されている。
小松左京の書いた小説『日本沈没』を元にしたドラマだ。これまでにも何度も映画化、ドラマ化されている。
1973年に書かれた時は、第一次オイルショックによる混乱があった。
また、五島勉が書いた『ノストラダムスの大予言』も、同じ時期に出版された。
しかし、当時はまだ、小松左京の小説の中だけの話だと思われていた。
『日本沈没』のようなドラマがヒットするということは、社会不安があるからだ。
日本列島そのものが沈没しなくても、もう既に、いろんな意味で日本は沈没しているのかもしれないと、断言する。
投票率の上がらない政治と、韓流に負けていると言われているエンタメだ。
このままでは、外国に占領されて植民地か、あるいはもう、領土の一部にでもされてしまうかもしれないという。そうなったらいよいよもって、日本語も日本史も消えて無くなり、占領国の言語と歴史の学習を強制されてしまう事態になるやもしれない。
しかし、日本列島そのものが海の底へ沈んでしまえば、日本はどこの国の植民地にもならないで、跡形も無く海の底へ消え去る。
世界地図から日本は消えて無くなる、そして日本人たちは路頭に迷い、外国へ移住を余儀なくされるというあらすじだ。
日本列島全てが沈むのだから、当然全ての建物、史跡、都道府県が沈むことになる。
実際にどんなものが沈むか、連想することにした。
最初はやはり、自分の家、自分の住んでいる見慣れた町の景色、いつも行くショッピングセンター、スポーツセンター、最寄り駅などを連想するだろう。
『日本沈没』になれば、国会議事堂、永田町、霞ヶ関の各省庁のビルなども沈没することになる。
ヒルズ族の住む、六本木ヒルズも沈没する。
東京都庁も沈む。新宿副都心の高層ビル群も沈んでいく。渋谷も、池袋も、秋葉原も沈んでいく。
高層建築物だろうとお構い無し。東京タワーも、東京スカイツリーも沈んでいく。
東京都庁、東京タワー、東京スカイツリーの先端部分がわずかに残る程度で、それより下は沈む。
自分の行っていた学校も沈む。もっとも、学校に嫌な思い出しかないような人などは、沈んでいけ、みんな沈んでいけ、ざまあみろ、と思うような人もいるかもしれないが。
あの加害生徒も、加害教師も、みんな見殺しにされ、死んでいく。俺だけ、私だけ生き残り、あとの連中は俺以外、私以外、死んでいく。
勤め先の会社も沈む。従業員も路頭に迷う。
東京拘置所などに収容されている全国の受刑者とかはどうするのか?
死刑囚とか、そんなやつらは見殺しにしろ、ちょうどいい死刑執行だ、という意見も、事件の被害者や被害者遺族のなかには、加害者への憎しみ恨みから、そういう意見を持つような人たちもいるかもしれない。
これは作者自身の意見ではなく、そういう意見の人たちもなかにはいるのではないか、という想像から書いた。
まさか、いざとなったら上級国民だけが先に逃げ出すわけではあるまいな。
上級国民は船長だから、船が沈む時は最後まで残り、乗客である下級民から先に逃がして、自分らは間に合わなかった場合、船とともに沈んでいけ、という考えの者もいるだろう。
その一方で、いやいや、たとえその時は逃げ出せても、その後になって誰が生き残った者たちを導いていくのか、その時のためにリーダーたちが生き延びて、民衆を導いてやるべきなのではないか、という考えの者もいるだろう。
東名高速道路などの道路も、新幹線などの鉄道も、全て沈んでいく。
『日本沈没』では、実際に姫路城や金閣寺などの名所旧跡が沈む場面も描かれた。
大阪城や熊本城など、全国の城や、かつて武将たちが駆け巡ったであろう古戦場などもまた、沈んでいくことになる。
ところで、日本列島が全て沈むということは、北海道、本州、四国、九州は沈むことになるということだが、それだけでなく全国の離島、例えば、伊豆諸島や小笠原諸島、対馬、奄美大島、沖縄、日本最西端の与那国島まで全て、日本最北端の北方領土、択捉島なども全て、日本最南端の沖ノ鳥島なども含めてか?
それから、日本最東端の南鳥島なども全て含めて、これらの離島などもことごとく全て、沈んでしまうということになってしまうのだろうか、という話になる。
こうして、全てが沈んでいくことになり、日本人は外国に受け入れてもらうしかなくなる、という、本当にあったら一番恐ろしいのは、実はこの小説かもしれない。
この物語は、現時点では小説の中だけの、空想の話である。今のところは。