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《離縁》
《離縁》
母は変わらない。
昔のような母には。
16歳になった時、
母の変化は常軌を逸した。
怖い男性を別れたのだろうか。
家に帰ると、母は真っ裸で寝ている。
泥酔している。
少し目を開け、私を見つけると、
『おいで』
と私に言った。
震えた。
私はそのまま家を出た。
再度、帰宅した時間は24時を回っていた。
母はまだ、真っ裸のまま寝ていた。
私は母に布団をかけて、隣の部屋で眠ろうとしていた。
深夜に隣の部屋から、静かに泣いている声が聞こえる。
母だ。
私は静かにのぞいた。
母はうつむきながら、
『お金がない・・お金が・』
と泣いていた。
男に暴力を振るわれ、
お金を貢ぎ、アルコールに溺れ、
手当たりしだいに迷惑をかけている。
私のアルバイト代は、70000円。
15歳からずっと50000円を母に渡していた。
これ以上、どうする事も出来なかった。
18歳になった日、私は家を出た。