職業 魔王専属秘書
朝。といっても外は暗い。まぁ、魔界なのだから当たり前か。すぐに俺は服を着替えて食卓へと向かう。
「あっ!リューク様!おはようございます!」
「おー。おはよー。」
メイドのアーシャさんとの挨拶を済ました直後、
「リュークよ!遅いではないか!我は腹が減った!早く座らんか!」
食卓にはすでに椅子に座り、踏ん反り返っている先客がいた。
「へいへい…というかお前仕事終わったのかよ?」
するとその先客は目を泳がした。
「……今は飯だ!」
「終わってないのかよ!昨日『我頑張るわ』とか言って部屋にこもってだだろうが!しっかりしてくれよ…」
「だって眠かったのだから仕方がない!」
「さて聖剣の素振りでもするか」
俺は席を立ち部屋に置いてある聖剣を取りに行こうとした。
「それだけは…!それだけはご勘弁を…!」
俺の前に座っていた魔族は頭を床にこすりつけた。
「まったく…今日も仕事多いんだからちゃんと働いてくれよ…魔王ベルゼブブ様。」
「分かっておる!貴様も今日も頼むぞ。
元勇者リュー…待て!待て!もう元勇者って言わないから!部屋に戻って聖剣取りに行かないで!我が専属秘書リュークよ!」
なぜ元勇者の俺が魔王の専属秘書となったのか。それは1週間前に遡る。
こんにちはこんばんは華月です。
初投稿です。面白くなくても大目にみてください。時間があれば投稿していきます。
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