2、マリシャス貿易中継点・二日目(イラスト追加)
目覚めたときは既に朝11時、朝寝坊はどうしても治らないものだね。
酒場の朝食は乾燥したの砂棗と水のみ、主に糖分補給が目的でしょう、体重98キロの俺にしちゃ流石に物足りないね。
ここは荒野の中、新鮮の魚介類を期待するのも無理がある、市場の人気商品はワニ腹肉の串焼き、調味も塩一味、シンブル極めた一品、値段も只の銅貨一枚、試しに口に入れば結構の旨さに驚いた、まるで脂を乗った鶏肉のような食感。
明日の出発の為に、俺は集落の北に位置する乗り物売り場にやって来た。馬車は勿論、ロバや大型陸亀、蜥蜴などの駄獣も品揃、それはそれとして、俺が注目するのは魔力によって駆動される車輪なし大型バイクのような何か。
そう、情報によると、この世界には魔法が存在する、正しく異世界の定番ですね。
「旦那、お目が高いですね。」
背の低い男が俺のどころに来た、この陰湿な笑顔をする男が売場を仕切るオーナーらしい。
「この魔駆車がつい最近まで品切りなのて、先日入荷したばかりの人気商品ですよ、買うなら今のうちだよ。」
明らかな嘘を言いつつ、オーナーが俺を煽ぎ立つ。
「ならいくらだ?」
魔駆車という名前が多少中二くさいか、荒野に駆けめぐりたいならやっぱりこのようなアメリカンスタイルなバイクがいい。
「大サービスで金貨3枚!」
大声を上げ、オーナーが跳び上げる様に俺に言いつける。
「へ~~~」
俺は蔑むように鼻声を出す。
「金貨3枚、この品質アンノーマルの中古品か?」
「旦那、嫌がらせなら他に当たってくれませんがね、こっちは地道に商売をするつもりなので、そんなごとは滅相もない。」
オーナーの笑顔は変わるごとなく、言葉の音調も変わるごとがない。
「旧型円盤プロペラ空力機関、少なくとも二年前の品でしょうね、しかも車軸が微妙にずれている、つまり事故済み、改めてコーティングをしだか、こん位じゃ隠しきれないね。」
鑑定からもらった情報を少し加工し、詐術と値切りも上乗せ、やっとオーナーの表情が崩れ始める、実に愉快。
「な…何を言ってんたがこちはさっぱり…」
「この期に及んでまだ恍けるつもりか。」
売り場は露天なのて、俺はちょいっと声を上げったら野次馬達が寄ってくる。
「なんだなんだ?詐欺か?」っと言うやつも出た。
「えい、金貨1枚で勘弁してくれ!」
慌てるオーナーを見て、俺はまだ蔑む様な表情を示している。
「俺も鬼じゃない、そうだな、銀貨80枚で買いましょう。」
「はあ!?そんな殺生な!」
「話を続けてもよいのだぜ。」
「…もってけこの泥棒か!」
オーナーの負けっぷりを見て野次馬達か笑い声を上げる。
「流石オーナー、よう、太腹!」
野次馬達は次々とオーナーを煽ぎ立つ。
実際の所、魔力によって駆動される空力機関は結構高いもの、確かプロペラ式は旧型ですか、相場でも銀貨60枚は下がらない、このバイクは三基搭載なのて、事故車とは言え、エンジンだけで銀貨150枚は売れるでしょう、約金貨1.5枚分。
俺は銀貨を払い、満足気にバイクを乗る。
「マナーコントロール を 獲得した」
「騎乗 を 獲得した」
と文字がダイアログボックスに表示されている、勿論カンスト。
すると「称号:ラグナロクの乗り手」を獲得したっと表示された、やっぱり特定のスキルレベルを上げったら相応の称号を獲得できる、しかも現在の表示称号も選択する事も可能。俺が所持している称号はあと二つ――「詐欺師」と「駆け出しの行商人」、前者の獲得時間を見れば、確か詐術が成功する時もらった称号、「商人服」を着せば後者を選択する事ができるか、脱いたら消えていく、提示メッセージは「熟練度不足」、どうやら称号の獲得方法は色々ありそうだ。
前者は流石にまずいので、俺は「駆け出しの行商人」をメイン称号にした。
話をもどりましょう、このバイクのフレームはアメリカのカスタムメーカー「ビッグベアチョッパーズ」に似ている、ネック角が30度以上で前輪にあたる空力機関は後輪にあたる二基より大き。MPの減り具合は数値オーバーフロー故に確認できませんが、説明によるとレバーを握れば魔力が自動的消耗し機関を動く、相対離面高度は30センチ~50センチ、旧型なので魔力を入りすぎるとオーバーロードする可能性がある、それ以外の走行テクニックは要らないらしい。
野次馬達の歓声を背にして、俺は荒野に赴く。
思うままに走るのが気持ちよい、岩山を登るのも造作も無いごと、途中に攻撃的なハイエナの群れに遭遇したが、メーターに見ていると時速200キロ以上出すごとも可能、故に瞬く間にハイエナの追撃を振り切った。
ハイエナは現実味のある風景だとしたら、巨大陸亀の方か幻想的であった。温厚の性格を持つ陸亀成体の高さは20メートルを超える、鑑定によるとHPは大体2万以上、VITも破格の千超え、それに比べれば前の盗賊はそのHPの1パーセントにも達していない。
地球に似た重力環境を持つこの星にどうやってあの巨体を保ているのでしょう、俺はこの問題を考えつつ、一番高い岩山の頂上に辿り着いた。この岩山の高さは千メートルに下がらない、稜線がない一直線の岩壁なためバイクで登るのも一苦労をした。
「にしても広いな。」
頂上に目を広げ、俺はこの荒野の広さを再認識した――岩と砂によって構成された環境は地平線の果てまで伸びる、オアシスは点在するか数は多くない、規模のある集落は中継点一箇所のみ、中継点を中心にする小さなファームは存在しているか人気が少ない。自警団は主に集落の東に固まってる、地図によればあそこから南東に進めばリンティスの関所があり、反対側はマリシャス王国の方がある、そして西に進めば海に繋げる。
荒野とは言え、この人気のなさは異常なまで感じる、そして自警団のあの配置も気になる。
「ギィーーーー!」
不穏の正体は尖った叫び声と共に俺を襲いかけた。
「ドラゴンだと?」
驚きは隠すごとができない、間一髪てその急降下した爪を躱し、俺はマスケットを取り出して構える。映画に見た怪鳥のような叫び声をした深緑の飛竜は攻撃が躱されたごとに不満があるらしい、唾液塗れな口を開け、次の攻撃を俺に仕向けた。
そう、ドラゴンブレスだ、深緑色の煙玉がドラゴンの口から噴出し、定められないため岩山の岩壁に当たった、そして酸蝕のような煙が発生する。
毒…いや、酸だったのか、連発すると厄介だな、道理で自警団のやつらがあの連動し易い配置をとるんだな、分散すれば軍でもなければ勝ち目なんでない。冷静さを取り戻し、第二発が撃つ前にドラゴンの腹に向けて俺は発砲する。
「称号:ワイバーン殺し」を獲得したっと同時に、目測翼展10メートルもあったドラゴンかふらつきながら地面に落ちる。
あまりの呆気無さに拍子を抜けた俺は鑑定ウインドウを開き、予めて倒した相手のステータスをチェックする。
「名前:ワイバーン、種族:下位種ドラゴン、天賦スキル:飛行、ドラゴンブレス【毒】、硬質皮膚」そう言えば確か表面に鱗が敷いていない、恐竜みたいな感じ。特筆すべきのは40000も超える異常に高いHPと3000も超えたSTRとVITだ、俺はこんなバケモノを軽々しく倒した、そして急所を狙った訳でもなくただの牽制射撃の一発で、ゴッドモード様々だな。
おや?一直線の煙塵がこちらに向いている、望遠鏡で確認すれば自警団の人でした、早くもワイバーンの死を気付いたか。
素早く現場を離れ、ちょっと遠回りをした後に俺は集落に戻る、時間は午後四時半くらい。
「一体なんの祭りなんだ?」
目の前に通過するパレードの行列を見て、俺は身近にいる髭の大男に尋ねる。
「自警団のやつらかワイバーンをやっつけたそうだ、ほら、あの運搬車にあるのかワイバーンの死体だ。」
「へ~~~」
ワイバーンの死体はあまりにも巨大ので大型運搬車二台も使った。
「お陰でこの貿易ルートも暫く安泰ですよ旦那、なにしろドラゴンですからね、人手に負える相手ではないからいつも防戦ばかり、両国の領内にも入らない限り軍も動かないし。」
声を掛けたのはアニャー、どうやら祭りのため店を休めた。
こんなバケモノ相手によくここまで商売繁盛したなっと俺は素直に感心する。
「そりゃまぁドラゴン避けのルーンが貼ってるから、郊外に在る農場はどうしようもないけどね。」
なるほど、あの人気無さの原因はこれか。
「ワイバーンの死体は商人ギルドが解体して売る、だから祭りの出費もあちらが負担する、今夜はご馳走になるぞ!」
ニヒヒとアニャーが喜ぶ。
「それは期待できそうだ。」
と言い残し、俺は大道芸人と露出の多い踊り子の行列をくぐり抜け、酒場の裏にある停車場でバイクを泊めた。
夜の宴は盛大である、荒原グルメが総出で、ハニー酒や地産の砂棗酒、牛の丸焼きや大鍋で煮詰めた獣肉と野菜シチューなど食べ放題、一人一串限定なのはワイバーン尾肉のタレ焼き、分厚く尾肉に濃厚のタレで艶を着く、そうして豪快に焼いていく、アクションゲームで戦った時あの尻尾は確かに厄介だか、実際に食べるととってもジューシ。
この様子だと、町中の明かりが夜通しでも消えないだろう。
「醜い、なんと言う醜さ。」
低めて澄んだ声。
消食のため散歩している俺は、この騒音の中でもきちんと聞こえるこの一声を捕捉した、振り向けば路地の向こう側に頭巾で髪と顔を巻いた小柄の人影が見える、ひと目でわがったのはあの異色の瞳と尖った耳、他人は気がつかないみたいだけとこっちからみれば異様なまでの存在感か漂っている。
そして人影は俺を誘うように路地裏に消えていく、つまり立てたフラグを追わないとシナリオが進まないってごと。
しょうが無く追っかけたら行き止まりだった。
「いいや、上か。」
今夜の満月は赤い、その赤い月光が刺して来訪者の姿を照らし出す――灰色の頭巾がマントのように風に乗って舞い、白い長髪は月光に照らして流れる銀糸の様に見える、幼い面影をする褐色肌の少女、その精巧な顔には表情が見えない。
「外見になんの特徴もなし、そしてその脂肪に満ちた体、実に醜いな。」
確かにハンサムでもない肥満体だか、そこまで指摘されると流石に耳が痛い。
「皮肉なもんだ、ワイバーンがこのレベル10も満たされていない人類に倒されるとは、余程強力な対竜種武器を持っているだろう。」
違います、只の品質ノーマルのマスケットです。
「ほら、その武器を寄越せ、」
宝石詰まった布袋を俺に投げつけ。
「此れ位の宝石があれば、一生憂い無しで暮らせるだろう。」
「そう言われでもな…」
誤解を解くならどう反応すれば良いのかを困ってる俺であった。
「そうか、なら力づく奪うまでだ」
紺色の裝束をした少女が月色に溶け、姿を消えた。
勿論本当に消えた訳ではない、戦闘マップによると、少女は瞬く間に俺はの背後に回り込んて来た、姿が消えるように見えたのは、人目に捕捉出来ない速さと紺色の裝束が夜色に相乗した効果。
正に無音、銀色の剣閃は俺の首を掠める。
戦闘モードに切り替えたお陰て、その剣閃さえも止まったように見える。
「おとと、危ないな。」
わざと間一髪に避けた様に装って、俺は少女の顔に隠しきれながった驚きを見た。
バックドロップとハイジャンプを併用して、少女もまだ屋上で体勢を立て直る。
彼女は虚空から身不相応な大弓を取り出して、天に向けて一箭を放った、そして呼応するように、無数の箭は天から雨のように降り注ぐ。
技名:アローレイン、正しくその通りの名だ、止まったように見えても、この狭くて行き止まった路地裏じゃ逃げ場など何処にもない。
なら懐に飛び入るまでだ。
降り注ぐ箭をマスケットの銃身で打ち払い、俺は軽くジャンプした。すると重力の縛りから抜けた様に、一気に数メートルもあった屋上まで上げた、そしてまだ重力を感じた。
「な!!」
俺の挙動でその無表情の顔を崩さった少女は、既に我が身近にある。
力を最小限に抑止して、彼女にデコピン一発を入れた。
全身脱力して後ろに約10メートル飛んった彼女は、もう気絶したらしい、けどHPの減りはほんの三分の一位、力のコントロールが成功したな。
「手加減 を 獲得した」
「スタン を 獲得した」
どれもパッシブスキルらしい。
説明によれば、両者とも技量、つまりDEXに関するスキル、「手加減」はDEXが相手より高ければ高くほどダメージを自在にコントロールするごとができる、「スタン」は普通攻撃に確率で相手をスタンさせる、DEXとレベルを上げれば確率も上がる、勿論カンスト。
この子をこのまま放っていてもしょうが無い、故に俺が背負って酒場に戻った、念のため頭巾を巻き直して、見事にアニャー達の目を誤魔化した。
余談だか、やっぱり幼い少女の体は柔らかいですね、滑らかなさわり心地、いい匂いもしてるし、だから俺はロリコンを辞める事ができない。
投稿間隔は大体一週、大凡なので信頼できないよ。