15、亞人の村アルトス
「おお、これが噂の。」
詰め込んた商隊の後を付いて緩やかに聖王国アルマックス方向に車を動かす俺は、下に敷いてる魔晶石の床に感心した。かなりの広さを持ち、約五車両が並行で通る事が出来るこの透明な道路は、なんの支えもなく空中に浮かんている、重たい車両と駄獣が絶え間なく通過しているが、揺れなど一度もない。これだけの大群が通過するとは言え、摩擦による傷も見当たらない、透明度は極めて高く、下の森と流れる大河ははっきりと見える、そして墜落事故を防ぐため、何らかの魔法を辺縁に掛け、接近した途端見えない力で中心に押し返す。
「はい、どうやら純度の高い魔晶石で構成した道路です、扉にも魔法術式があります、魔力を半永久的に循環し、強度と高度を維持する事が出来ます、ご主人さま。」
俺の背中を軽く縋るアイリーは淡々と言った、そう言えば昨夜からアイリーが妙に甘え尽くしているな、まるで心境が子供に戻ったみたいだ。
これもまだ良し。
透明な道路は緩く下へと伸び、その終点には一つの教会がある、砦はこの教会を中心にして建てている。入国審査の手続きは教堂の中に行う、申請書の必要項目を記入して提出すればよい、複雑ではないか荷物や車両の検査も含めるので審査速度はかなり遅い。
審査結果を待つ最中、俺は教会に見学をした、この教会の建築様式は聖都や自由都市とは大いに違う、綿密に構成された建築群の中、放物線で描いた鐘楼とアーチの輪郭は、具体的な神性より抽象的なシンボルに見える。礼拝堂の天井はかなり高い、建築の緻密さ故に採光は全てステンドグラスに委ねる、主題や形像のないステンドグラスは異様なまで幅広くで、薄暗いの礼拝堂に神妙なイルミネーションを齎す。
「随分と変わった教会ですね。」
どちら様だが知らんか、俺も同意見だ。
「この教会は懺悔と贖罪の為の物だ、特定の神様を祭るわけではない、逆に言うとどの神様もここを使える、いやはや便利なもんだ。」
同行の観光者が言う、どうやらサイフィスの言うとおり複数の神が存在且つ崇拝されてるな。
暇潰しに、俺は久々にステータスを確認する、ものが色々増えた様だ――称号「時を越えた契」とワールドアチーブメント「ダンジョンクリア:退廃した古代都市」、見だどころアイリーに関する物だが、数日前ダンジョンクリアした頃即時に表示していないのはやっぱり何らか条件が満たせないのかな。けどアチーブメントとは何だ?功績か?
考えでも仕方ないか。
小一時間後、入国審査は無事終了し、俺は通行証と行商許可を貰えた、これを機に、「熟練の行商人」の称号も「敏腕の行商人」に昇格した、説明によると、昇格条件は複数国家の行商許可を得る事、本当に多彩多様だな。
そしてやっと教会から出る事が許された。
砦が位置する平原は丘の上にある事は、砦と言う名の関所を出て初めて知った、目が極めるどころが全て起伏の緩い丘陵、緑が敷いてますか、自然豊かなエフェテルと違い、森らしき物は全く見当たらない、植被のほとんどが灌木のせいで、なんだか荒涼に見える。
砦の兵士から聞いた情報によると、道路を沿い南へと下がれば亞人達の村がある、遠行するならそこで荷物の整理や一時の休憩が出来る。時は午前の11時半、もうすぐ昼、無理矢理街へと急ぐ必要がない、故に俺はその村で今日を過ごす事を決めた。
ちゃんと整備した道路を走っている事自体は快適なんだが、視界に遮蔽物がない為、刺激が少なく、長期運転すると疲れやすい。幸い距離はそんなに長くはない、アイリーも側にじゃれ合っているので、いつの間にか、遠方の炊煙が俺の視界に入った。
緑のある丘陵に囲まれたこの村はアルトスと言う、遠くから見ると、大雑把な屋敷に低い屋根、田舎って感じを丸出しにする。けど村に踏み入る途端、俺は沸き立つ人声に驚いた、小さい村なのに人がぎっしりと詰まっている、鍛冶場の呼号、商売人の掛け声が相次ぎ、止まる事はない。
そんな群れの中、亞人の数は圧倒的に多い、以前見った事のあるリザードマン、ドワーフ以外、ケモミミと尻尾が付き、容姿も衣装も人間に近い獣人がメイン、勿論原始且つ戦闘的な装束をする種族もまだ居る、多文化に依る時空の倒錯、正しく異世界的な光景だ。
「いらしゃいませ~~」
看板的な営業スマイルに元気いっぱいの挨拶、これがアルトス酒場のウェートレス。
「お客様二人~~」
客がいっぱい居るため、店内は正にカオス状態、故に案内役のウェートレスに頼んで、俺達を奥の隅にある席にした。案内役をする彼女は猫耳をした獣人、年齢は多分10代後半、顔立ちは人間とさほど変わらないが、瞳孔が猫のまま、亜麻制のメイド服がちょっと黄ばんたげと清潔を保ている、三色の尻尾にリボンが結び、案内する時も結構可愛く動いた。
「流石に見過ぎです、ご主人さま、失礼だと妾は思います。」
アイリーは淡々と申す、感情の起伏は見えないか、ちょっとした不機嫌を感じるな。
「いえいえ~気にしなくでいいよ。」
気前のいいお嬢さんだ。
「アルトスは見ての通り亞人の村、初めてのお客さんにはよくある事です。」
「すまんすまん、君の言われた通りだ、好奇心でつい。」
素直に謝るのも大人の嗜み。
「取り敢えず軽い酒とソフトドリンクを頼む、出来れば冷で。」
「はいお待ち、ラオグリアとミックスジュースです。」
注文する瞬間に、ウサ耳のウェートレスが既に品を呈上した、何と言う効率だ。
「ラオグリアは地産の果実酒を甘みのある炭酸水で割った物、軽く召し上がってくださいね。」
確かに、この紅色で混濁の液体にパイナップルのスライスも入ってる、アルコール感も刺激も少ないカクテルの一種かな。
「メインディッシュなら、山鶉の煮込みがお薦めです、少々高いげと味の保証が出来ますよ、他にも黒豚の塩漬けや角煮などの肉料理がありますが、どうです?」
半ヶ月間幾つの街を旅をしたげと、営業の上手さはどこの酒場娘も一緒だな。
「山鶉か…試し甲斐がありそうだ、アイリーはどうする?」
「そうですね…」
メニューをひと通り目にして、アイリーは注文する。
「では子羊のミルフィーユ包みをください。」
正直この複雑な品名の発音は全然わからないか、幸いスキルがあるため何となく理解した。
「はい、毎度あり、前菜を楽しみながらお待ちくださいね。」
前菜もあるのか、っと思ったらに既に出された、対応速度速いな。それはクラッカーにレバーのミンチと地産のチーズを載せた一口サイズの物、味も結構濃厚、酒によく合う。
「どう致しましたかご主人さま。」
メインを待つ間、暇潰しに俺は店内を覗いた、挙動があまりにも露骨なので、アイリーがそれを問いかける。
「いや別に、亞人が集う酒場なんで結構珍しいなっと思って。」
「それならいいけど、ご主人さまの故郷に亞人とか少ないの?」
「ん…そんなには居ませんな。」
正確に言うと、ケモミミと尻尾が付く獣人はゲームや漫画、アニメでしか見た事がない、ドワーフもリザードマンも西洋ファンタジー小説や映画にしか出てこない、イメージは本物とそれほど離れてはいないけど、ディティールは結構違う、具体的に挙げるのも時間が掛るが、彼女達の毛並みは一層現実味を帯びてる事は確かだ。ちなみに緑の皮膚をしたオークも居た、先言ってた通り、彼達の装束は原始且つ戦闘的で、皮膚の露出も多い、野獣の様な剛毛が筋肉隆々の体に付いてる、イノシシの様な長い犬歯は特徴的、何だかこっちの方が「獣人」の名に相応しいと思う。
でも彼は片言の公国語で交流する事が出来、それなりの文化も持ってるらしい。
しっかし客も多い事だ、店内がぎっしり詰まっておる、ざっと見れば数百人はある、話によると、傭兵として集まった奴がその大半を占める。不慮の事態を防ぐために募集したのか?心当りがあり過ぎて確定出来ない。
その商機を乗じる商人も少なくない、か、人間の行商人が見かけないのも事実だ。
考え過ぎでもしょうがない、先ずは出された料理を楽しもう。山鶉の皮に焼き色が付き、香ばしいさがより良く成った、後は果物と淀粉の類と一緒に赤ワインで柔らかくに成るまで煮込むだけ、見た目は簡単だけと味のバランスがちゃんと取っていた。フォークとスプーンを使えば、肉と骨を簡単に分離するごとが出来るか、繊維質の食感がまだ残している、円やかな酸味と甘味が肉に染み込み、ちょっとした塩気が全体の旨味を引き出しておる。ワイルド且つ繊細の一品、しかも二羽、これで量に対する不満もない。
ちなみにアイリーの注文はパリっとしたミルフィーユに子羊のローストを載せた物、かなりジューシで柔らかく見える、これも美味そうだ、量は勿論子供サイズ。
取り敢えずこれで腹を満たしだので今日の宿を探そう。
しっかし乱雑だなこの村、人混みや文化をほっといてでも、色んな匂いが空気中に混ざり漂う事自体は快くない、農村出身なので耐え難いとは言えん、か、やっぱり街離れの屋敷が欲しいな、でなければと今夜はキャンピングカーに過ごすしかない。
「ええ?!修復出来ないの?そんな!」
鍛冶場を通りすがる時、ある単語が耳に入り、俺の気をちょっと引きつけた。
「あのな…商売も商売だけと、このボロ雑巾みたいな剣は無理なんだ、大人しく帰りな坊っちゃん、こっちも忙しいんだよ。」
鍛冶炉の前に汗をかきながらハンマーを振り続けるドワーフは、二度と少年と話し合わながった。
しかも大きなこの鍛冶場、規模は恐らく村一だろう、武器を鍛える匠はざっと見ても20は下らない、まぁそれも仕方のない事、何しろ納品を待つお客さんも百人以上いるから。汗が蒸し、火が燻り、それでも鍛冶を待つのは服という物を顧みる暇のない謂わば汚い者達、そんな人混みの中、華奢な体付きに清潔且つ抑えめの服を着たこの人間の少年がかなり目立つ、この点についてはアイリーも同じだが、一応コトンでメイド服をデザインチェンジしたから大丈夫の筈。
彼の者に対する興味は無い、と言うのが嘘です、けど興味が有ると言っても、別に構う必要がない、俺もそれほど野暮じゃない。
「ご主人さま…」
アイリーが俺の裾を抓って言う。
「あの剣、見覚えがあります。」
「見覚え?錆び壊れて元の形すら分からないあの棒が?」
「是非鑑定をお願いします。」
ちょっと強引になったなアイリーちゃん、これでいいのか?俺にも分からん。
目を標的物にフォーカスし、心に強く念じれば、そのものに関する資料がログウィンドウとして視界に現る、これがこの世界の日常スキル「鑑定」。勿論前述の通り、鑑定出来る資料の詳しさは、INTと言う数値に関係する。
「対象名:朽ちた・王剣ラファレント;品質:ユニック;レベル制限:70;オプション:王たる者にしか振らない、王が振る度に赤雷を呼び起こす【使用不可】。」
うわ、この満を持すメインシナリオ臭が半端ないな。
「神賜りし戴冠式用の儀礼剣、王を選定する能力を持っている、物を切るには不向きだか、国を守る事が約束された武器である。」
まだ神か、正しく異世界だなおい。
「そうか…やっぱりそうでしたか。」
こりゃ話が勝手に進めそうだ。
「ご主人さま、あれは昔父上が持ってた剣です、確かに錆びれたげと、形が特殊なので記憶に残した。」
「だから取り戻そうっと?」
「いいえ、あれはもう妾には関係のない物、けどあの人から王族の気質を感じた。」
確かに、先酒場で聴けた様に、このアルトスの村は主に傭兵や行商人などが集めておる、王族がここに来るのは常識的にないでしょう。と考える内に、あの少年はおろおろしながらこっちに向いた、やっぱり人間で珍しいでしょうか、それともメインシナリオの必然性か。
「…あのすいません、旅の方ですよね、この剣を修復出来る匠は知りませんか?」
見た目は15歳前後、声は結構中性なので性別の判断が付かないが、碧色の瞳孔に修繕をした睫毛、そして綺麗な顔立ちが彼の者裕福な日常を告げている。
本来俺の考えでしたら、この立てたフラッグを折るつもりでした、けど話が口から出る前に既に塞がれた。
「妾のご主人さまも行商人の身、もしこちらの条件を飲んって頂ければ、教えても構いません。」
軽く礼をして、アイリーは述べる。
「本当ですか、是非お願い致します!」
少年の喜びは顔に浮かべた。
「では最初の条件、ご主人さまの為に妾は良い宿を探していますが…」
「はい、それなら大丈夫です、うちの館にはまだ空き部屋があります、是非泊まって頂きたい。」
っと言う訳で、俺達は村近くの丘陵にある館に辿った、つっかこの館の敷地は無駄に大きな:屋敷の前に宴会用の花園があり、それを管理する亞人のメイドが一杯、花園の隣には灌木で作ったヨーロッパ風のラビリンス、如何にも主人の趣を示されている。
館と言うより行宮だろこれ、小者の俺には理解し難い。
部屋のインテリアは少々抑え目だか、どの物のディティールも聖都で住んたホテルより拘っている、これも王族の嗜みかな。
取り敢えずこれで快適に過ごせそうだ、問題は後だ、無事の筈…がないなこの展開、まぁなんとかなるさ。
年末って忙しいな…もう言い訳すら考えない…