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プロローグ
ねぇ、限られた時間しかない自分が君に恋をすることは罪だろうか?
知ればきっと君は傷つくだろう。優しいから自分を責めて責めて、自責の念にきっと囚われる。
わたしにはわかるんだ。ずっと、君を見ていたから。君が好きだから。君に恋をしたわたしだからわかる。
だからわたしは君を護るよ。傷つけるだろうけどそれを精一杯小さなものにするよ。
たった一つのわがままを通す代わりに、わたしは、この身に定められた運命すら変えてみせるよ。
大好きな君。わたしのエゴで傷つけてしまう君。それでもわたしは君に幸せになって欲しいと願うよ。