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アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#7 タイミング・シート乱れ打ち!
88/213

大ニュース!

 山田は腕組みを解き、新庄を見た。


「どうしたんだ……」


 新庄は扉を背中で閉めると、その場で小躍りしている。

 顔を上げると、注目している三人に気付き、照れたように額をぴしゃりと、手の平で打った。


「ニュースだ! 大ニュース! 何と、五番目の王子様の結婚が決まったぞ!」

「何だって!」と、三人は一様に叫ぶ。市川もまた、それまでの鬱々とした状態から、一気に目が覚めた思いであった。


「五番目の王子様って、三村の……?」


 市川の呟きに、新庄は大いに頷いた。

「そうさ! 前々から話はあったが、今度の成人の祝いと同時に、発表があった! 王子様──つまり三村君は、これから隣国のお姫様に会いに出発する! しかも、おれたち四人が、御付きの者として選出された!」


 さっと市川は立ち上がった。




 やりやがった!

 おれの忠告に従い、三村の奴、行動を共にするため王子の特権を利用したんだ!

 ストーリーが動き出した!



 これからの予想は困難だが、これで現実世界への帰還が、一歩だけは近づいた!

 その時、市川は、心底から確信していたのだ。





 少なくとも、この時点では……。

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