表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#5 衝撃のシリーズ構成
59/213

名前

「あの女、木戸さんの依頼でキャラクター設定を起こした覚えがあるな……」

 市川の呟きに、山田は目を剥いた。


「へえ! じゃ、名前も判ってるのか?」


 市川は「いいや」と首を振った。


「キャラクター打ち合わせのとき、あとで登場させる予定だから、キャラクターだけでも起こしておいてくれと言われたんだ。だから、名前は知らない。木戸さんが自分でラフを描いて、おれに寄越したんだ。相当な思い入れがあるらしくて、細かく注文を付けてきたな」


 洋子は、ちょっと薄笑いを浮かべて口を開いた。

「もしかして、木戸監督の初恋の人かもね!」


 三人は思わず顔を見合わせた。


「ぷっ!」「くくくく……!」と、一斉に吹き出す。その声が聞こえたのか、女は怪訝そうな表情で、こちらに視線を向けてきた。


「いけねえ!」と市川は慌てて視線を逸らす。


 その時、重々しい音を立て、正門の鉄扉が開き始めた。応募者は、ぞろぞろと応募受付へ向け、歩き出す。


 市川たちも歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ