表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#4 衝撃のキャラ設定
42/213

方法

「なんてこった……」


 ぺたりと地面に山田が座り込む。その横に、洋子が椅子の高さほどの木箱を見つけ、腰を下ろした。

 二人とも呆然と市川を見詰めている。反論すら、する気力がなさそうだ。


「二人とも『蒸汽帝国』の原作を思い出してくれ! 原作の三人が、あの後、どうなったかを……」


 洋子が空を見上げ、思い出しながら、ゆっくりと言葉を押し出す。

「確か……、警察の追及をかわすために、帝国軍に入隊するんだったわね。傭兵になるんじゃなかったかしら?」


 山田が「うんうん」と何度も頷いた。


「そうだ、そうだ! 思い出してきたぞ。それから──えーと、どうなるんだっけ?」


 頼りない口調で市川を見る。市川は首を振った。

「そんな目で、おれを見るなよ! おれだって一遍、軽く目を通しただけなんだから……。後で打ち合わせするつもりだったから、その時に木戸さんから詳しい説明を聞こうと思っていたんだ」


 洋子が「ぽん」と手を叩いた。

「それで、平ちゃんと三村君。どうやって探すの? 市川君、あの二人をキャラクターなんかにしていないでしょ? もし、あの二人がこの世界にいるなら、あたしたちに見分けがつく?」


 山田がにいっ、と笑った。

「それなら、方法があるぞ! おれたち、二人とも市川君の悪戯書きそのままだ。ならば、逆に考えれば、市川君があの二人の悪戯書きをすれば、おれたちに見分けがつく」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ