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アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#11 混乱の撮影出し!
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香水

 エリカが艶やかな笑みを浮かべた。その場に、ぱああっ、と光が差したように、市川は感じていた。


「わたしは、田中絵里香としての記憶もあるんですよ! それで、あなたがたの相談を盗み聞きして、すべて納得しました。あなたがた、アニメのスタッフなんですね! 平ちゃん……つまり、新庄さんに事情は聞きましたが、その時は判らなかったんです。でも、今は理解できます。あなたがたの設定で、この世界は変化します。となると、あなたがたは、神に等しい力を持つのではないでしょうか?」


 吃驚仰天! 驚天動地! 奇怪痛快、奇天烈壮絶! 驚き桃の木、山椒の木だ!


 エリカの指摘は、市川に新たな地平を啓いて見せてくれた!

「つ、つ、つまり、おれたちが……?」

 エリカは静かに頷いた。

「そうです。あなたがたの設定次第で、ドーデン帝国も、バートル国も命運が決まります! ですから、あなたに是非とも頼みたいお願いがあるのです!」

「お、おれに……?」


 市川は、もう「僕に」なんてお行儀のいい返事をする気も喪失していた。


 エリカは何を言い出すつもりだろう?


「バートル国の設定も、して欲しいのです!」

 エリカは身体を傾かせ、顔を市川に向け、近々と寄せてきた。ほんのりと甘い、エリカの香水が市川の鼻をくすぐる。

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