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アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#11 混乱の撮影出し!
158/213

設定作業

 部屋から外へ出て、市川は気分を変えるために飛行船の食堂を目指した。飛行船は空飛ぶホテルとして設計されていて、豪華な食堂も完備されている。


 真っ赤なお仕着せを身につけた給仕に、市川は珈琲を頼んだ。珈琲、紅茶など、嗜好品は『蒸汽帝国』の世界では何でもある。現実の世界と、どう歴史が違うのか判らないが、嗜好品に関しては、同じ歴史を歩んでいるようだった。

 珈琲が運ばれ、市川は腕を組んだ。頭の中には、これから設定しなければならない、ドーデン帝国の兵器、装備品のアイディアが渦巻いている。


 まだ、頭の中で、はっきりとまとまっていない。とはいえ、こうしてぼんやりと窓の外を眺めながら、ひと時を過ごすのも、アイディアを練る方法だ。テレビのワイド・ショーなんかを頭を空っぽにして見るのが、一番アイディアが出るのだが。


 しかし、『蒸汽帝国』の世界ではテレビは存在しない。我慢しなければならない……。


 待てよ?

 市川は首を捻った。

 もし『蒸汽帝国』の世界に、テレビが存在するという設定にすれば、この瞬間からテレビが出現するのだろうか?


 と、市川の鼻に、香水の甘い香りが漂ってきた。

 気付くと、エリカ姫が側に立っている。


「お邪魔でしょうか?」


 エリカ姫は真剣な眼差しで、じっと市川の顔を見詰めている。身につけているのは、洋子が見繕ったらしい、薄緑色のワンピースであった。

 襟ぐりが深く、エリカの胸元からは、谷間がもろ見えになっている。洋子の趣味だろうが、ちょっと色っぽすぎる!

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