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アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#11 混乱の撮影出し!
156/213

戦争物

 市川らは、王子随行員のため、用意された部屋に集まって、額を寄せ合った。


 新庄が口火を切る。

「どうするんだ? 帝国軍の兵器を設定する羽目になったみたいだな」


 山田が苦悩を顕わにして、眉を寄せた。

「戦争物か! 大抵、戦争物のアニメってやつは、シリーズが長くなるんだよなあ……。もし、本格的な戦争になったら、いつになったら帰れるか、判らんぞ!」


 洋子は、あっけらかんと口を挟む。

「あら! 問題ないわよ! 三村君の言うとおり、帝国側に超強力な兵器を登場させれば良いじゃない? バートル国は、どう見ても中世の装備しかないみたいだし、マシンガンとか、戦闘機相手に、勝てるわけないもの」


 山田は首を振った。

「それでは、虐殺だ! 仮にも戦争だぞ! おれたちは、そんな一方的な戦いに手を貸すなんて、絶対に御免被るからな!」


 山田の反対意見に、洋子は一遍にぺしゃんこになった。

「御免、そこまで考えていなかった……」


 市川は、ぽつりと呟くように口を開く。

「そうか……。戦争になっても、人が簡単に死なないような戦いだったら……」


 山田は、ぎょっとなって市川に顔を向ける。

「市川君! 君は何を言おうとしているんだ?」

 山田の反応に、市川は「えっ」と我に返った。思わず、胸に浮かんだ考えを口に出していた自分に気付く。

「悪い、ちょっとボーっとなっていた……」


 しかし、新庄は目を輝かせている。

「いや、今の市川の意見は、面白いぞ!」

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