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アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#10 逆襲! リテークの嵐!
144/213

魔法

 二輪車部隊の中には、側車をつけたサイド・カーも含まれている。サイド・カーに座った兵士は、歩兵銃を構えた。


 どかーんっ! と、吃驚するほど巨大な銃声が響き渡り、バートル国の重装騎兵に向かって放たれる。音の割りに、銃弾はそれほど威力は無さそうで、敵騎兵の分厚い装甲は、弾を弾き返した。

 が、頭部を銃撃された兵士は、衝撃で脳味噌が揺すぶられたのか、くらくらっと眩暈を起こしたように落馬してしまった。跳ね返したとしても、衝撃はかなりあると見え、敵は怯んでいる。


 バートル国の騎兵は銃を装備していない。一方的な戦いになるかと思われたが、後方に控えていたマントの一団が奇妙な手つきを始めた。

 指先を開き、頭巾に覆われた奥の眼差しは鋭かった。口許が動き、何やらぶつぶつと呟いているようである。

 全員、杖を持っている。杖の握りには、大きな宝石が埋め込まれていた。その宝石が、燦然とした光を放った!


 轟っ──!


 宝石の内部から、何かエネルギーが放たれ、空中をオレンジ色の火球が飛んだ。

 火球は空中を真っ直ぐ飛ぶと、ドーデン側の地面に突き刺さるように落下する。

 ぐおおおっ! と、地面に落下した火球が膨れ上がり、ドーデン騎兵隊をいだ。見守る市川まで熱波が達した。気のせいか、眉毛がちりちりと焦げるようだった。


 わあっ! と悲鳴を上げ、二輪車を操縦していた騎馬隊の兵士が火達磨になった。


 別の杖を持つマントの男が、再び杖を振るう。

 ばりばりばりっ! と、杖の先端から紫電が放出され、オゾンの匂いが、つん、と鼻腔を抉る。


 味方は、瞬時に大混乱に陥った!

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