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アニメのお仕事・改  作者: 万卜人
#10 逆襲! リテークの嵐!
140/213

マント

 山田が近づいてくる。山田は手に武器を持っていない。代わりに、調理道具の麺棒を棍棒替わりに振り回している。

「市川君っ! こんな所に釘付けになったら、ヤバいぞ! 外へ逃げろっ!」


 山田の言葉に、市川は目が覚めたようになった。そうだ、何も馬鹿正直に戦っている場合じゃない!

 騎馬隊長に叫ぶ。

「飛行船へっ!」


 ただ一言だけで、隊長は理解したようだった。大きく頷くと、さっと腕を大きく回し、味方に、退却の合図をする。

 じりっ、じりっと後退を続け、出口へと近づいていく。三村の周りにはドーデン側の兵士が密集隊形を作って守っている。


 ようやく、出口へ辿り着いた。


 姫は諦める様子もなく、口をきっと引き結んで、剣を振るっている。

 市川の頭上に電球が灯った!

 新庄を見る。新庄は近衛兵たちの隊長らしく、足下まで隠れる堂々としたマントを翻している。

 市川は新庄に身を寄せた。


「新庄さん、あんたのマントを貸してくれ!」


 新庄は、くるっと市川に顔を向ける。市川の顔付きを見て、何か悟ったのか、無言で自分のマントを外すと、投げつけてきた。

 市川は新庄のマントを受け止めると、姫に向かって全速力で駆け出した。

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