第33話 アンダー•スカーレットの屋敷
前回まで——
オリバーとタツミは二人だけで初めてのクエストに受注したが
直感で選んだクエストに不安感じていたタツミと逆にワクワクしていたオリバーは指定の屋敷に向かっていた。
——街中を歩く途中——
「いやー••••あいつら何が目的だったんだろうな?」
「........死体探しだと思うけど、誰の死体を探してたのだろう?」
「けど、次にあいつに出会った時は彼に拳を当ててやる!」
「何で拳を当てるの?」
「君に睡眠魔法を使ったからだ」
「........私はあんまり......」
タツミは何か言いようとしたが周りが気になり始めた。
街の反対の歩道では衛兵が誰かを追いかけるかのようにどこか
に向かって走っていた。
オリバーはそれに気がづかず、
ただタツミを見つめて話をしていた。
そしてタツミが視線をオリバーに戻すと.......。
ゴン!
オリバーは街のランタン柱にぶつかっていた。
「痛った!」
思わずタツミは苦笑した。
「.......だ....大丈夫....オリバー?」
「ああ、大丈夫だ」
タツミの不安や緊張はすっかり消えていた。
オリバーと一緒にいると悩みを忘れてくれると思いながらタツミはオリバーのドジっぷりに暖かい目で微笑む。
さらに目的地に向かう途中にタツミは覚えた魔法をオリバーに見せた。
「ねぇオリバー、見て!」
「何?」
タツミは手に植物の種を持っていて、種を手の中で握ると
タツミは魔法を詠唱で唱えた。
「綺麗で美しい——可憐な花に咲いてッ—」
すると手の中に綺麗な白花が咲いていた。
「どう? .....最近魔法の本で覚えたばかりなんだ.....へへ」
「おおおーー! すげーマジックだ!」
「どうやったの?」
「魔法の本で複数の属性で色んな方法で活用できるよ」
「すごいなー」
とオリバーとタツミは仲良く、会話をしながら屋敷に着いた。
屋敷は美しく、綺麗な庭を持ちながらも庭には様々な樹木彫刻が並んでいた。
屋敷の扉のノックを叩くと執事が扉を開いてくれた。
「クエストを受注してきた冒険者です!」
「おおおお、クエストを受注してきた冒険者ですか」
「どうぞ、入ってください、冒険者様」
「お嬢様は友達が少なく、転生者との接点が無いのです」
「お嬢様の身の為に君たちの話の聞きたがっています」
話を聞いているとお嬢様のいる部屋まで案内された。
「ここでございます」
「お嬢様、お客様を連れ参りました」
中から可憐な声が聞こえてきた。
「いいですわ、入ってきてちょうだい」
執事は扉を開けて中に入る。
お嬢様はスカートを少しあげ腰を少し下げ挨拶をした。
「初めまして、アンダー•スカーレットと申します、冒険者様」
「おお......初めまして」
オリバーはその綺麗で整った髪をした黄金のような金髪で
ピーチ色のドレスを着ていて、オリバーとタツミは初めての相手に少し緊張していた。
「それでは私はお茶とスイーツの用意のご用意をしてきます」
と執事は言い部屋を閉めて出て行った。
スカーレットはオリバーたちの元に行き、
オリバーとタツミの顔を近くまで来て観察していた。
「..............」
「..............お前たち、本当に転生者か」
突然の声のトーンを変えた声と共にスカーレットは疑いの目で見ていた。
「日本から来たけど?」
「何〜だよ、まじで日本人かお前たち〜」
と納得しながらオリバーの背中を叩いていた。
「実は俺も転生者なんだよ、はっはっはっはあっ」
オリバーとタツミは驚く。
「ええええーーーっ!」
————その頃メリアは。
数日前にガルミの件をメールで女神に報告していた。
ピッコーン!
洗濯物を洗っていた時にメリアのスマホが鳴る。
メリアはズボンのポケットからスマホを取り出し、すぐにメッセージを見た。
「ついでに魔族側に渡った武器や防具の回収をお願い........」
とサラッと最後にはお願いの絵文字もつけられていた。
メリアは疲れた顔をしながら考えながら不満を呟く。
「•••••••えっ私がやるの?」
(........あ—........私の連休が........さらに遠くなっていく.......)。
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