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エスペーロ•ケ•ナンオピオラ 俺はそれでも頑張る   作者: ケロタコス


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灰色の勇者

 ......数日前、エマを倒した後。


 エマを捕縛し、救った仲間とナタリアと一緒に半壊した城から脱出した。


 帝国内は大慌てで騒いでいた。


 ナタリアたちは歩きで王国に帰ろうとしていた。


 森を歩く中でナタリアとサボンは美味しい匂いを感じた。


 匂いを辿ると一人の人物が焚き火で料理をしていた。


 ナタリアは人物の鎧を見て知り合いだと気づく。


「これは••••」


「うん? ••••ナタリアじゃないか!」

「こっち来いよ、焼鳥食う?」


「あんたか、シンザ」

「相変わらずの焼鳥好きね」


 サボンは隣のナタリアに彼の正体を聞く。


 ナタリアと同じ十人十色の英雄の一人、灰色の勇者シンザ。

 本来は銀色だった鎧は、長い時間を戦場で過ごしたせいで灰色に変色している。


「彼があの灰色の勇者ですか、ナタリアさん」

「ええそうよ、正真正銘•••本人よ」


「初めまして、灰色の勇者様......」

「俺はシンザよろしくそれで、焼鳥食う?」


 サボンは緊張しながら挨拶をした。

 みんなは焚き火でを囲んで座っていた。

 ナタリアは久しぶりに再開した彼と話していた。


「しばらく見かけなかったけど、どうしてたの?」

「いやーそれがね王様に言われてドラゴンを退治していたよ」

「にゃっはっはっはっマジで大変だったよ」

「三ヶ月ぐらいかかったよ、三頭のドラゴン同時に相手にしてを倒すのに」


 灰色の勇者以外のみんなは驚いていた。

 ドラゴンを倒すのにパーティーで戦わなくちゃいけないのに彼はたった一人でしかも三頭を相手にした。


「ええ! 、ドラゴンを三頭もしかも同時に!」

「どうやって相手にしたんですか?」


「にゃっはっはっ.......それはシンプルなことだよ、ただ攻撃を回避しただけだよ」


「我はローリングステップの達人だ!」


 サボンはたちは興味心身で話を聞いてた。

 ナタリアは友人が相変わらずの姿で微笑んでいた。




———デハーマ帝国では


 ある男が宮殿の地下の玉座に向かっていた。


 男は高価な指輪と豪華な服装を着ていた。

 彼はデハーマ帝国の皇帝 ボルゾイ•タコゲスであった。


 タコゲス帝は巨大な扉の前に止まると外で待っていたメイドに面会しに来たと伝えた。


 メイドは中に入り扉を開けてくれた。


 タコゲス帝は部屋に足を踏み入れると、薄気味悪さに眉をひそめた。


(……相変わらずだ。人をこんな姿に変えるとは)


 玉座の間の周りは2列の金の像たちが並んでいた。

 それぞれ変わった変わったポーズをしていたがほとんどは涙を流しながら赦しを求めようとした。


 タコゲスは偽の笑顔で挨拶をした。

「やあ、我が同士のちょっと頼みたいことがあるけど良いかな?」


 玉座に座るのは顔を布で隠し白い服を基調とした人物が座っていた。


 彼は人ではなく魔族であった頭に二つの角が特徴である。


「良かろう、話は聞くが.......だが私を二度と同士と呼ぶな......」


 言葉言い終わると同時に一瞬でタコゲスの前に立っていた。


 圧倒的に存在感でタコゲスは緊張し始めた。

 言葉に気をつけないと次は自分が金の像にされて他の者たちと同じ結末にされてしまうと。


「すいませんでした、ジオ様......」

頭を下げ、腰を90度に曲げた。


失礼をした事に目が泳いでいる中タコゲスの隣にいつ間にかメイドが立っていた。


(メイド?、いつ間に居たの?)

(しかし何だあの足は糸で......縫われている?)


彼は内心で驚ろいていた......彼女の気配も感じず、いつの間にか隣にいた事に。


「そう怒らないでダーリン、とりあえず彼の話を聞きましょう」


「お前がそう言うなら、そうするとしよう」


「それとディーネ、ガルミはまだ寝ているのか?」


「まだ寝ているわ、相当疲れているみたい

私はメイドごっこをやめて部屋で先に休むよ」

とディーネはそう言い、玉座を去った。


「それで何の用だ、タコゲス皇帝」


「もっと欲しいのです、金が......」



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