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(一)

 有井和己は汗だくになりながら赤羽駅の改札を抜けてロータリーへ出ると、正面に停まっている「キリギリス引越社」のトラックに近づき、助手席のドアを開けて「すみません、遅れました」と言いながら乗り込んだ。

 有井が音を立ててドアを閉めると、トラックは出発した。車内はエアコンが効いていて涼しかった。

「すみません、遅れました」

「電車、止まってたんだってなあ」

 助手席と運転席の間の真ん中の席で、左胸に「松阪大介」と名前が刺繍された引越屋の制服である作業着を着た男性が答えた。


(続く)

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