AVN/エイリアンVSニンジャ 2010年日本
AVN/エイリアンVSニンジャ 2010年日本
戦国時代の伊賀の里。ある夜、空から火の玉が降ってくる。織田の侵攻を警戒する下人頭は、任務から戻ったばかりのヤマタ、ジンナイ、ネズミの三人に、先発隊と合流しての調査を命じる。さっそく調査を開始した彼らに異形の怪物が襲いかかってきた。
エイリアンとニンジャの死闘を描いたアクション映画。何故その二つを混ぜたのか。時代設定は戦国時代となっているが、その設定はほぼ息をしていない。仲間が茶髪と金髪だし。観る方としても、その辺の細かい設定は気にしないので構わないのだが。
冒頭からショボいCGで、若干不安にさせられる。しかし、その後の戦闘シーンはなかなかの見応え。二刀流での大立ち回りは迫力があり、なにより見栄えがする。全員がヘルメット(あれはどう見ても兜ではなくヘルメット)で顔が隠れているので、フルにスタントマンを使えているからだろう。以降の顔出しでのアクションシーンでは二刀流は出てこないのが残念。二刀流の難易度がネックだったのか。
フルスタントの冒頭以外のアクションは可もなく不可もなく。ただ、ラストのエイリアンとの一騎打ちは良かった。刀での切り合い(エイリアンが刀の使い方を覚えたらしい)からのガンアクション(やっぱりこれも覚えたのだろう)、拳での肉弾戦とバリエーション豊か。そしてバックに流れる「前略、道の上より」。ツボを押さえた演出には、思わずニヤリとさせられる。
低予算で作られただろう本作。こういう映画では、設定を盛りすぎて収集がつかなくなっているのをまま見かけるが、本作はよくまとまっている。映画の主題をアクションにだけ絞り、余計な設定を排除しているからだろう。この映画の一番の見所は、監督のこの構成力かも。