音が光る
音が光る。
自分に起こる現象で、当たり前のことだと思っていたが、そうではないと知った。
そんな時、頼るのはぐーぐる先生だ。カタカタとキーボードを叩く。
検索結果
鍵盤が光るピアノ!
――ちげぇえぇええ!!!
検索ワードを変えて再度検索してみる。
検索結果
光視症
――(記事を読む)違うな…
そうこうしているうちに、自分に起きる現象は共感覚だとわかりました。
文字に色があるとか、においがあるとかのアレです。
自分に起きる感覚をザッと説明すると、「パン!」という音だと、フラッシュみたいに光るんです。
音の大きさ、高低で光の加減、光る位置は異なります。目が開いていて、日中の光を取り込んでいる時も、大きい音は光ります。
暗いと、より光が見えるんです。
そんな感じなので、眠る時すごい邪魔なんです。
道路を中々のスピードで走って、時折パンッとなる車が通ると(何で鳴るかは車に詳しくないのでわかりませんが)必ず光ります。
流れてくる音は、光も流れるんです。遠くから聞こえるマフラー音は、視界の端からぶおーんと流れ動いて、逆の端へ行きます。
これが常なので、何も気にしなかったのですが、ある時気になって他の人に聞いたら、光らないよと言われて、調べた結果がこれでした。
実は心の何処かで、その聞いた人がたまたま光らないだけかも、もっと光る人いるんじゃないかな? と思っていたり。
この感覚によるメリットは一切ありません。言うなれば……眠る時煩わしい。
暗くすると、その光をよく捉えることが出来る。私は寝る時真っ暗派だ。
そしてうちの目の前の道路は国道と県道だ…………
音が光で見えても、綺麗なものでもなく、琴線に触れるようなものでもないため、創作の閃きにもならない。
視界の至る所で、そこそこの音量が聞こえる間、ぼやーっと見えるんですが、万華鏡のようなキラキラしたものでもなくほんのり光ったものが続くだけ。
光がカラフルだったら楽しかったのに、と思うこともしばしば。
だけど、この感覚を説明しても、理解してもらえなさそうで、いつも以上に変人扱いされる予感がして、言い出せない。
変人扱いはまだよいが、病気扱いされたらたまったもんじゃないし、何気にそういう心無い言葉をぶちかましてくる人が、運悪く私の周りには多いので、口を閉ざすばかり。
この感覚、もしかしたら持っている人多いのかな? 少ないのかな? と気になる。