勇者殺しの廃遺跡
ちょっとタイトルにある要素は、殆ど無いと思います。すいません。
あのあと俺たちは食事をしに、食堂に向かう。報告(関係の進展について)はしてないが俺にくっつく柑奈のせいで多分気付かれてる。そしてそこに幸せを邪魔する乱入者がきた。当然柑奈は怒る。そんな柑奈の頭を撫でて宥める。当然柑奈は顔を赤くするが俯いたりはしなかった。
「ねぇ白霧君。この世界って一夫多妻制なんだって。」
「ゲホッゴホッ・・・今なぜそれを言った?」
「私も付き合いたいから、柑奈と一緒に。」
「・・・おい、どっから情報提供された。」
「秘密です。」
「・・・まあ良い。で、用件は?」
「私も付き合わせて下さい。」
「断る・・・と、言いたいが柑奈に任せる。」
俺は丸投げにした。柑奈に全てを一任して逃げようとする。しかし、柑奈に服を捕まれていた。
「なんで丸投げにしたの?あのね、ここはきっぱり断るところじゃないの?まあいいや。それで、なんで?」
「抜け駆けされたから。」
「あのね、私は誕生日プレゼントとしてそうお願いしてそうなったの。」
柑奈は呆れながら、自分の誕生日プレゼントだから、と主張している。それに対して、華は・・・
「問答無用!!私は、そうなりたいの!!」
いやいや、そう言う事のためにokと言ったら、俺が不自由になる。
「私は嫌!」
「俺もだ。嫌ではないが、俺が不自由なく過ごすには、2人の方が良い。」
「分かった。でも、諦め無いから。」
それは、分かってないと思うけど・・・
とりあえず保留という事で、纏まった。そして、自室で寝ようと思ったら、なにかが起きた。下を見ると、魔法陣が床にできていた。
「!?これは・・・柑奈、佐山さん!今すぐここから逃げろ!転移陣だ!!」
(くそ、間に合わない。)
そして、転移陣が発動した。移動が完了して目を開けると・・・遺跡の中にいた。
(ここは・・・まさか!?)
そこで察した。察してしまった。図書室に書籍として置いてあった謎の本の中身に書いてあった場所・・・
「『勇者殺しの・・・廃遺跡』!」
そしてその場所の名を、絶望と共に呟いた。
読んで頂きありがとうございます。




