出発前日/クラスメイトと帝国へ
出発前日↓
商人の街に戻った俺たち二十四人は、明日から全員で帝国へ移動する。まずは準備・・・は終わっているので宿屋だ。幸い同じ宿に泊まれたが、色々な意味で恥ずかしいので俺たち四人の部屋は別々になった。
・・・まぁ、そうなると扱いに困る人の本性が出てくる。
「やーだぁ。一緒に寝るの!」
「おーいカンナさーん。頼むから離れてください。」
「嫌なの!寂しいの!」
「・・・色々な意味で恥ずかしいんだよ。」
「むぅ・・・嫌いって言った。酷いっ!」
「いや、別にそういう意味で言ったわけじゃ・・・」
こうなるともう勝機がない。でも、折れるわけにはいかない!これは俺の精神的な生死に関わることだから。絶対に折れない。折れたくない。
「じゃあ、今我慢したら・・・なにかいいことがあるかもよ?」
「・・・分かった。我慢するよ。」
ちょろいと思いつつ、よしっ!と内心でガッツポーズを決める。でも災難(?)は、ここからが本番だった。
「ねぇタツト。私たちを差し置くのは良くないよ?」
(ヤバい!)「分かった。でも、条件がある。・・・今日は早く寝る。これができるなら良いよ?」
「?分かった。そうする。」
とりあえず危機は脱して解散になった。そして時は過ぎ、日付が変わった直後。俺は同室の人に事情を話して、三人の元へ向かう。
「『気配感知』・・・よし、寝てるな。入ろう。」
そして、三人の部屋に入ってサプライズと手紙を置いていく。ちなみにプレゼントは服の色に合わせたブレスレットだ。そして追加でぬいぐるみを置いた。最後に三人の額にキスして「おやすみ。」と言い自室に戻った。
クラスメイトと帝国へ↓
出発当日の朝、俺たち召喚された勢(テキトーに名付けた)は街の外に居た。
「出発だ。レイデント帝国に行くぞ。『飛翔』」
「おぉ!空飛んでる!すげぇ!」「身体がふわふわする・・・」「下を見ない下を見ない下を見ない下を見ない下を・・・」
みんな、思い思いに楽しんでいる。どうやらカンナの同類もいるらしい。さっきだって胃の中身出していたし。まぁそんな話は置いといて、今はこっちを対処する時だ。
「うぅ・・・高いの怖いよぅ・・・ぐすっ」
(何故に泣く?)「大丈夫か?」
「ねぇ、タツト君は・・・高いところ、苦手?」
「いや、そんなことはないけど・・・単に離して欲しくないだけじゃ・・・ごめん。」
目を見てすごく必死だったので、とりあえず(?)優しく抱きしめて速度を少し(移動に支障が出ない程度)緩めて、負担がなるべくかからないようにした。そしたら、盲点を指摘する人(優羽)がいた。
「タツト。いっそのこと低空飛行したら?」
「おぉ!その手があったか!ありがとな、ユウ。」
俺たちはユウの提案で低空飛行での移動になった。地上から一メートル位になったところで下降を止め、再び帝国までの移動を再開した。
そしてそれから二日が経過して、レイデント帝国に到着した。
読んでいただきありがとうございます。よろしければ、評価とブクマ登録をお願いします。そして、ここで第二章は終わりです。自分でも書いてて「これってハイファンタジー?」と思うことも多々あります。でも気にしないでください・・・
第三章は、帝都に到着したところから始まります。お楽しみに~(しないでください)




