空を飛ぶ折り紙使い/『勇者殺しの廃遺跡』再び
書き方を少し変えました。一度に二話分(?)が読めます。
空を飛ぶ折り紙使い↓
カンナと結婚することになった翌日、俺はみんなに全員で優羽たちに会いに行こうと伝え、三人からの承諾が降りたので全員で優羽たちに会いに行くことになった。
「優羽たち、元気にしてるかな?」
「私達が結婚することになったって言ったらどうなるかな?」
「流石に驚くんじゃない?」
「私もそう思う。」
まぁ、そうなるだろう。とりあえず・・・
「カンナ、こっちにおいで。」
「うん。」
「ちょっと失礼。」
そう言ってカンナを横抱きで抱える。カンナは「ひゃっ」と可愛い悲鳴を出しつつ服にしがみつく。とりあえず飛ぶために二人に伝える。
「ハナ、アヤ、俺に捕まって。」
「え?う、うん。」「は〜い♪」
お互い返事をして俺の服にしがみ付く。
「じゃあ行くぞ。『大天使の翼』」
「え、えぇ!?そ、空を飛んでる!?」
「多分着くまで落ちない・・・と思う。」
「すごいすごい!!夢が叶った!」
「・・・」
「どうしたカンナ?」
珍しくカンナが終始無言だ。どうしたのか?と思いつつ目を向けると縮こまったカンナがいた。
「私、高所恐怖症なの・・・うぅ、怖いよぉ・・・助けてタツト君。」
「マジか・・・ごめんなカンナ。しばらく我慢してくれ。」
「・・・分かった。」
そして五分後、優羽達の元に着いた。
「みんな、これから模擬戦を開始す・・・ん?おお!タツト。カンナとハナとアヤも久しぶり。元気にしてたか?」
「元気にやってたよ。そう言う優羽達は・・・なんかあったのか?」
「ああ、実は・・・」
そこから優羽の口で衝撃的なことを聞いた。
曰く、優羽達二十人の内の半分の十人が『勇者殺しの廃遺跡』に送られたらしい。そこには優羽の双子の妹である 聖華も含まれていたらしい。そして既に二人が死んでいる。なんで分かるのか聞いてみたところ、勇者には仲間の生死を確認できる能力があるらしい。その能力で、二人の死亡が確認されたっぽい。
「分かった、行って欲しいんだろ?」
「ああ、だが・・・」
「分かった。すぐに行ってくる。カンナ、アレを頼む。」
「分かった。」
「え?」
優羽が驚いてる時に、俺は、再び『勇者殺しの廃遺跡』に着いていた。
『勇者殺しの廃遺跡』再び↓
俺は『勇者殺しの廃遺跡』に着いた後、上から攻略する。まずはラーゼンだな。
「我は魔神ラーゼン。童、いざ尋常に・・・」
「邪魔だ!!」
「ガアアァァ・・・!?」
魔神ラーゼンを上下で切断して殺した。そして、続く第二層から第四層も瞬く間に攻略して第五層に出る。ここに居るのは分かっていたため、すぐさま『魔力探知』を使用する。ちなみに、魔力探知とは対象者の魔力を探し出す魔法だ。
「『魔力探知』・・・見つけた。反応が・・・ものすごく弱々しくなっている。アレをそろそろ作るか。」
(『万能変化:空間魔法『転移』変化』・・・空間魔法『転移』行き先:稲野聖華の周辺 発動)
俺は、聖華の元に着く。そして、衝撃的なことを聞いた。
―自分達は、もう勇者では無い。と―
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