対魔王軍戦の前の一幕
この話は、ストーリーとはほとんど関係ありません。そして短いです。その点を踏まえて読んで下さい。
準備を整え始めて二分。魔王軍が街に到達するまで後三分しか残って無い。俺たちは、フェルーンの存亡を掛けた戦いに出陣する。今回の役割はこうだ。
俺・・・魔王および魔王軍の殲滅。カンナやフェルーン周辺の人間の防衛。
カンナ・・・賢者の知識で負傷者の回復および前衛の補助に専念。
ハナ・・・カンナおよび回復要員の護衛。
アヤ・・・周辺に避難指示。終了後に前衛陣に合流。
後は、臨機応変に対応する事になっている。優先順位は、俺は、カンナとハナ、アヤ、を優先し、カンナとハナ、アヤは俺を優先する感じ。
そして時間が来た。俺は死地に行こうとしたら、カンナが抱き付いて来た。
「じゃあ行ってくる。うぉ・・・どうした?カンナ。怖いか?」
「うん・・・でも、頑張って帰って来るから、タツトも無事に・・・帰って来てね。・・・約束だよ。」
「ああ、約束しよう。俺はここに、絶対に帰って来るから。」
「・・・それ聞いて安心した。頑張って。」
「ああ、そっちもな・・・」
そう言ってカンナの顔に近付き、唇を重ねる。離れると、案の定カンナが顔を真っ赤にしている。
「ありがと。」
「どういたしまして。」
そして俺は、出発する。約束通り、ここに帰って来るために・・・
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