Sランク冒険者:タツト・シロギリ
毎度のことながら、短くてすいません。
ではどうぞ。
ガスとの握手を終えると、ギルドの受付嬢がやって来た。
「それでは、説明を聞いてください。質問は後で受付ます。まず、冒険者ギルドは世界各地に支部があり、各国の冒険者の街に本部があります。そして、各国の冒険者の街での宿代はギルドが負担します。次に、冒険者ランクについてお伝えします。
冒険者ランクには、F・E・D・C・B・A・Sとあり、今回のお三方には、Sランク冒険者として活動してもらいます。Sランク冒険者は、世界各地で公爵位級の権限が与えられ、ギルドで最大限の待遇が約束されます。続いて、依頼についてです。
依頼には、【常設依頼】【討伐依頼】【護衛依頼】【緊急依頼】【指名依頼】の五種類があり、それぞれ、青・黄・白・赤とあり、指名依頼に関してはギルドが直接依頼を提示します。あと常設依頼以外は、紙を剥がして持ってきてください。ちなみに、依頼を提示することも可能です。最後に、迷宮と冒険者同士のトラブルについてです。
世界各地には、迷宮と呼ばれる、豊富な種類のモンスターに溢れている場所があります。そこは、資源も豊富でよく資源についてトラブルが起きています。トラブルが起きた時に暴力を振るうと、冒険者証は使えますが、1ヶ月の間、冒険者としては活動出来なくなります。最悪、冒険者証が剥奪されます。気を付けてください。何か質問はありますか?」
「いえ、特にありません。」
「分かりました。では、これからよろしくお願いします。」
「「「よろしくお願いします。」」」
こうして俺たちは、冒険者になった。
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女神side 三人称視点
「くそっ!」
女神リリスは、悪態をついていた。勇者召喚で召喚されたのに勇者ではなかった。そんな謎の存在であるタツト・シロギリ、カンナ・カミクラ、ハナ・サヤマの三名。この三名を女神リリスはこの三名を排除したかった。いつか自分の脅威になり得る力を持っているからだ。そして、女神リリスはふと気づく。ならば勇者たちを向かわせよう。そうすれば、あちらは手出し出来まい、と。
「メリアス!」
「なんでしょうか?奥様。」
「今すぐ勇者たちをフェルーンへ送りなさい。勇者として、とある人物を殺せと。」
「奥様。とある人物とは誰でしょうか?」
「『勇者殺しの廃遺跡』に送り込んだ三名だ。」
「承知しました。直ちに送りましょう。」
「助かるわ、メリアス。」
だが、今のリリスとメリアスは、タツトの本気をまだ知らなかった。そのせいで、タツトの怒りが爆発することも。二人の知らぬ間に、長い長い崩壊のカウントダウンが始まっていた。
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