表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/67

57

 深い森の中、黒髪の近衛騎士が一歩踏み出す。


「さぁ、レティシア様こちらへ」


 レティシアに扮したシルヴィアと距離を詰めていき、後数歩というところで剣を引き抜き呟いた。


「申し訳ありませんレティシア様。貴女は悪くありませんが……。私が駆けつけた時には既に貴女は絶命して間に合わなかった」


 その言葉にシルヴィアは身構え、緊張が走った。

 駆け付けた時には賊に殺された事にして、この男は自分の手でシルヴィアを殺すつもりなのだ。

 黒髪の近衛騎士が剣を振り上げる。シルヴィアは動かない。


「お覚悟を」


 その時……。


「グアァッ……!!」


 騎士が呻き声を上げて倒れ込んだ。シルヴィアが倒れた騎士を確認すると、矢が剣を握る方の腕に突き刺さっていた。


「あああ!!」


 もがき苦しむ騎士だが、どうやら起き上がる事が出来ないらしいが、念のためシルヴィアは徐々に後ずさった。


「お怪我はありませんか……!?」


 突然現れた声の方向の草むらに目を向けると、クロスボウを手にした、近衛騎士小隊長のアルベルト。女騎士クリスティーナ、その他にも三人の近衛騎士。そしてギルバート王太子の近衛騎士団団長であり、シルヴィアの夫、アレクセルの姿がそこにはあった。


(だ、だだだだだ旦那様~!!!??)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ