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雨の恵み

作者: 豊田直輝

あれは寒い夜の日でありました。月夜の晩で雲はあまりなかったと覚えています。草木も眠る丑の刻ではありませんが、夜は深かったと思います。何処かで木を切り倒す音が聞こえてきます。木こりでしょうか。熊がひっそりと獲物を狩る為に殺人の練習をしているのかもしれませぬ。多くの足跡はまるで大勢の人々がここを通ったのが分かります。そんなに人の通る気配は無かったのですが、私の取り違えでしょうか。暗闇で本を開いてみたのですが、月夜の灯り程度ではどうやら文字を読む事は難しいようです。川の水が恋しいです。しばらく水を飲んでいませんので給水をしないと私の身体が溶けて消えていってしまいそうです。心持ち水気を感じると思ったら天から雨が降り始めて来ました。この雨は天の慈悲であるとしたならば私の為に生きる糧を下さったのでしょうか。感謝とは程遠い人生を歩んできましたが、それでは人生が行き詰まっているのは分かってました。少しでも感謝の日々を出来るように精進していきたいと心密かに細やかな発願をしました。

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