30話
芦屋 奏太:子役をきっかけに芸能界に入った人気若手俳優。お菓子とインスタント食品が大好きで、今一番ハマっている趣味はポーカー。
スライム:スピードと魔力操作に優れているが直接攻撃には弱い。
黄金ディストピア:別の次元に奏太だけの王国をつくることが出来る。ポイントを使用することにより、魔物や魔道具の創造、怪我の回復などが出来る特殊魔法。
パニックアロー:魔力で作った矢が命中すると相手の「視覚、聴覚、嗅覚」に異常を引き起こす特殊魔法。
深い深い異世界の森の中にレッドオークがゆっくりと倒れて行った。
「おめでとうございます!レッドモンスター44体を倒して見事にレベル40に到達しました。これで2度目の進化ができるようになりました!」
フワフワ浮かぶ可愛い綿菓子チョコラティエが言った。
「たったの10日でこれは凄いことです。やっぱり奏太さんは天才ですよ!」
「ありがとう!けどこれはチョコラティエの協力あってこそだよ。こんなに上手くいくってことはさ、やっぱり僕達っていいコンビなんじゃない?」
「チョコラティエもそう思います、きっと最強のコンビですよ!」
「へへ、最強のコンビか………」
「えへへへへへ、最強のコンビです………」
「へへ………」
「えへへへへ………」
強い風が吹いて森が大きく揺れている。
「ねえ、チョコラティエ?」
「はい………」
「なんか僕達いま気持ち悪くない?」
「そうですね、チョコラティエも全く同じこと思っていました。お互いに褒め合って笑っているって、ちょっと気持ち悪いかもしれません」
「ま、まあそれだけ嬉しかったってことだよね」
「そうですね………」
「それじゃあとりあえず黄金ディストピアの中に入ってそこで進化しようか」
「はい」
◎◆◎◆◎◆◎◆◎◆◎◆◎◆◎◆◎◆◎◆
「はー疲れた疲れた今日も沢山頑張ったよ、僕ってすごくえらいなーえらいよー。というわけでピザポテト食べちゃおーっと!」
海に浮かぶ孤島の上のハンモックに寝そべりながらサイドテーブルにあるスナック菓子に手を伸ばした。スライムの体は伸縮自在なのでいちいち立ち上がらなくてもいいのが便利だ。
「ちょっと奏太さん、リラックスし過ぎですよ。何しに戻って来たのか忘れちゃったんですか?」
「一緒に食べる?」
「チョコラティエは甘いお菓子の方が好きなのでできればチョコパイを………じゃなくて進化ですよ進化、進化をするんでしょ!」
「わかってるって、冗談冗談!」
「奏多さんの冗談は分からないですよ………」
「まあまあチョコラティエ、一緒におやつ食べようよ、チョコパイあるよ」
「そうですか?確かに丁度何か甘いものが欲しかったところですけど………」
「飲み物は何が良い?僕はいま抹茶オレが気に入ってるんだけど」
「抹茶オレですか!いいですねぇ、甘くてお茶の香りが優しくてチョコラティエも飲みたいです」
「それじゃあふたりで待っちゃ俺にしようか。チョコラティエはおやつは何がいいのかな?焼き芋かな?」
「はい!焼き芋大好きです!」
「僕は堅あげポテトにしよっと!」
優しい波が押し寄せる音の中で平和なやりとりが行われていた。
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