25話
芦屋 奏太:子役をきっかけに芸能界に入った人気若手俳優。お菓子とインスタント食品が大好きで、今一番ハマっている趣味はポーカー。
スライム:スピードと魔力操作に優れているが直接攻撃には弱い。
黄金ディストピア:別の次元に奏太だけの王国をつくることが出来る。ポイントを使用することにより、魔物や魔道具の創造、怪我の回復などが出来る特殊魔法。
パニックアロー:魔力で作った矢が命中すると相手の「視覚、聴覚、嗅覚」に異常を引き起こす特殊魔法。
赤い魔物を倒して手に入れた魔石は残り5個。これを使って今後のための強化をしていく。
「3つの魔石はあの魔法を取得することに使う」
「はい!」
可愛い綿菓子チョコラティエは元気な声で返事をして島の真ん中に立っているヤシの木の口の中に赤い魔石を放り投げた。
「すらすらすらーっと」
チョコラティエが大きな画面をスライドさせて無数に並ぶ文字の中から何かを見つけ出してストップさせた。
「特殊魔法「粘着」。粘性のある液体を生み出す魔法です。少し地味ですが使い方の幅が広いので確実に奏太さんの役に立ってくれると思います」
「いいね」
「それでは決定します」
白くて短い手で画面をタッチした途端に金色のスライムの体が柔らかい光に覆われた。
<特殊魔法「粘着」を取得しました>
どこからともなく声が聞こえた。
「おめでとうございます。新しい特殊魔法の取得に成功しました」
「ありがとうチョコラティエ」
「いえいえ、チョコラティエは異世界の水先案内人なのでこれくらいは簡単なことです」
「ちょっと気になったんだけどさ………」
「なんでしょうか?」
「さっき「成功しました」って言ってたけど、特殊魔法の取得って失敗することもあるの?」
「実はそうなんです」
申し訳なさそうに可愛い綿菓子が言う。
「失敗したら魔石が消えちゃって無駄になるっていう事?」
「そういう時もありますが、全く違う魔法を獲得してしまう時もあります」
「あ、そうなんだ。あんまり良くは無いけど、失敗して何も手に入らないよりはいいかも」
「ただですね………魔法というのはたくさん種類があるので役に立つものが当たるとは限りません」
「たしかに画面を流れている文字はかなりたくさんあったからね。あれは全部魔法なんでしょ?」
「そうです。なかにはまつ毛を長くする魔法なんていうのもありますし、唇がぷるぷるになる魔法なんてのもあります」
「えぇ………」
スライムの顔が不細工になっている。
「けれど心配しないでください。失敗なんて滅多におきませんから」
「なんか前振りにしか聞こえないんだけど」
「前振り?」
「ああ、気にしなくていいよ。とにかく望み通りの新しい特殊魔法が手に入ったから、外に出たらさっそく試すことにしよう。残りの魔石はブルーヴィシュラット達の強化にお願いね?」
「わかりました」
ヤシの木の口に魔石を投げ入れた。
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