24話
芦屋 奏太:子役をきっかけに芸能界に入った人気若手俳優。お菓子とインスタント食品が大好きで、今一番ハマっている趣味はポーカー。
スライム:スピードと魔力操作に優れているが直接攻撃には弱い。
黄金ディストピア:別の次元に奏太だけの王国をつくることが出来る。ポイントを使用することにより、魔物や魔道具の創造、怪我の回復などが出来る特殊魔法。
パニックアロー:魔力で作った矢が命中すると相手の「視覚、聴覚、嗅覚」に異常を引き起こす特殊魔法。
深い深い異世界の森にほんの微かな音がした。
「ブモ!?」
レッドオークの頭部に金色の矢が貫通してゆっくりと倒れていく。ドサッという音がして目から命の光が消えた。
「これで10体目の赤い魔物の討伐です」
可愛い綿菓子チョコラティエが教えてくれた。
「進化したおかげで大分やりやすくなったよ」
「見ていても安心感がありますよ」
誇らしい気持ちが湧いてきた。
「一番最初にレッドオークと戦った時にはあんまり通用しなかったパニックアローが貫通しているからね。一発で倒せるようになったのは本当にありがたいよ」
「どうしましょうか、魔石も貯まったことですし一旦戻りますか?」
「そうだね。色々やりたいことがあるからそうしよう」
「はい!」
「黄金ディストピア」
その言葉をきっかけにして地表に大きな六芒星が輝いて、巨大な両開きの門が出現した。ゆっくり開いたその中に金色のスライムと綿菓子が入っていった。
「はー疲れたー」
穏やかな海に囲まれた島のハンモックに寝そべったスライムがサイドテーブルに置いてあったコーンポタージュのスナック菓子の袋を開けてカリカリカリと食べ始めて。
「ちょっと奏太さん、リラックスし過ぎじゃないですか?僕たちはお菓子を食べに来たわけじゃないんですから」
「分かってるって、冗談冗談」
「奏多さんの冗談は分かりにくいです………」
ほっぺたを膨らませた可愛い綿菓子が言う。
「それじゃあまずは前に相談していた通り、この島の強化をしようか」
「わかりました。赤い魔石を5個使用しますね?」
「うん!」
島の中心にある大きなヤシの木の口の中に魔石を投げ入れた。
「さあ来ますよ」
ボワン、と小さな爆発がして地面から白い煙が立ち昇って、白と黒のツートンカラーをしたアヒルが飛び出してきた。
「私の名前はシロクロ。怪我でも病気でも何でもござれの名医だ。ただし治療費は安くないから覚悟しておくんだな」
低音の渋い声で言った。
「よろしくねシロクロ」
「シロクロさん、と呼んでくれ。あとあまり話しかけないでくれ。俺は孤独を愛する男なんでね」
どこから取り出したのか斜め上を見ながら煙草をふかしている。
「とりあえずこれで怪我をしても大丈夫だね」
「出来るだけ怪我はしないでくださいよ?」
「分かってるって」
「それでは残りの5個の魔石も使っていきましょう」
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