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赤城ミコト・重大報告配信 3

 配信開始から遡ること10時間前。既に起きて活動を始めていたボクは母さんと話をしていた。今日の真琴さんの配信でボクがどうあるべきなのか、ということについて。


 「雪人は雪人らしくいればいい。その姿を見てみんな判断してくれると思うから、ね?」


 「そうなのかな……」


 「ええ、そうよ?だからこそ雪人にはたくさんのファンが付いた。雪人のファンは貴方の正直で真面目なところに惹かれたはず。だからそのままの雪人で出ればいいの。大丈夫、何かあっても私達がサポートもフォローもするから、安心して?」


 「うん、そうだね。うだうだ言ってる場合じゃないしそんな姿をみんなも望んでない。何より真琴さんにそんなダサい姿見せられないし」


 もちろん、ボクは批判を受け入れる覚悟はできていたけれど、こんなにも身近に相談できて助けてくれる存在がいてくれることの大きさを改めて実感した。



 そこからの、配信でのボクの報告だ。ボク達は何を言われてもいいと思っている。それがこうしてみんなに夢を見せる仕事の代償だと思っているから。

 だけどコメント欄はボク達が思っていたよりも遥かに暖かかった。

 それよりもむしろ……


おめでとう!!

てぇてぇ!!

あれ、まだ付き合ってなかったんだ?

てっきり結婚とかの報告かと思った

おめでとー!!!

【紫月ルカ】おめでとう、2人とも

【碧ハル】おめ!!!!


 「みんな……」


 「ありがとっ!!!」


 ボク達が感慨に耽っていると、母さんの根回しなんだろうか……?一瞬画面が暗転した。

 次に画面が点いた時には、ボクとミコトさんを見守るような位置に1人の姿が現れていた。


え?

ま!?

ここで登場するの!?

お言葉が聞けるのかな?


 「みなさん、こんばんは。天を翔ける一等星、天星ステラです」


 「「ステラさんっ!!?」」


 これはボク達も何も知らない流れだった。当たり前だ。今回はボクとミコトさんの交際を報告する配信なのだから、他の人が出演するなんて考えてもいなかった。

 慌ててボクは後ろを振り向くと、そこには心配するなと言わんばかりに頷く母さんの姿が。

 そして、ステラさんの言葉は続いていく。


 「今日私がこの場に馳せ参じたのは、私も設立に関わったV-nationが誇るトップVtuberとなった赤城ミコトちゃんと、最近よく見させていただいている白銀ユキくんの交際を直接お祝いさせていただきたいと思ったからです!」

 「ミコちゃん、ユキくん。おめでとう!!」


おめでとうー!!

おおおおお!!!

V界の先駆けからのお祝いアツい!


 「ありがとうございます!!!」

 「ありがとうございますっ!!」


 「ここからは少しの間私もご一緒したいんだけど、いいかな?」


 「はい!」「光栄ですっ!!」


 「そんなにかしこまらないで?私だって2人と同じVtuber。そこに始めた時間の差はあっても上下関係なんて存在しないんだから、ね?」


 そんな優しい言葉をかけてくれるステラさんを交えて、配信は最高潮の盛り上がりを見せ始める。

読んでいただきありがとうございます!


次話以降のこの配信回ではあえてコメント欄の表記はせず、3人の会話をベースに進めていきます。ご了承ください。


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