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碧ハルデビュー配信 3

 まさかの相手の登場に、主役であるハルよりもボクの方が驚いてしまったけれど、気を取り直して次の質問に移る。


 『次は……「お2人は好きな人とかいますか!?」だそうですけど……ハルはいる?』


 『それってデビューでいきなり言うことか?でもまぁ、最初から言っとく方がいいっちゃいいか?ってことで俺は推しが好きです!!』


おおお

ここまでストレートだとむしろ応援できるかも

確かに

ファイト!!


 『あれっ、こういうのってバッシングされるんじゃ?』


 『んー?まぁ、普通の人ならなるかも?でもハルは今日がデビューだし、ずっと推しラブなの言い続けてるから、じゃない?ガチ恋営業みたいなのはボクもそうだけどハルもしないだろうし?』


 『そりゃそうか。じゃあもういっそめんどくさいし隠さず言うか』


 『え?』


 『俺はずっとV-nationの紫月ルカさんが推しで好きです!!』


おっ!

言い切ったぁ!!!

応援してる!!


 好意的な反応をもらえているのは、ハルの、蒼井飛鳥という人間の人間性によるものなんだろうなと幼馴染として嬉しい気持ちをボクは感じてたんだけど、この後思いっきりその推しとコラボしてもらうわけだけど大丈夫かな……?


 『俺も言ったんだから次はユキの番だぜ?』


 『ボク?ボクは……』


ざわざわ

ざわざわ

ざわざわ


 『好き!ってハルみたいに言えるような人はまだいないかなぁ』


 『でもさ?ユキなら絶対引くて数多なはずなんだけどなぁ』


 『そー?』


 『その見た目と実際のギャップとかさ?惹かれる女の人とか絶対多いはずなんだよ』


 『んー、そうなのかなぁ?あ、でも最近気になってる人はいるよ!』


おっ?

おっ?

wkwk

誰誰?


 『それはナイショ!まだ言わないよ!!でも、ちゃんと自分の中で好きだなって自覚できた時には公表するね!』


 『おいおい!?それじゃあ俺だけ公開告白したみたいになるじゃん!?』


 『え?でも自分から言ったんじゃん?』


 『くっ……それを言われるとなんも言えねぇ』


ユキハルてぇてぇか?

ハルユキかも?

てぇてぇ

【天星ステラ】てぇてぇですね!


 『『ステラさん!!?』』


 なんだかんだボクもハルも盛り上がりながら配信を続けていると、突然ボクの携帯の通知が止まらなくなった。なので、確認すると……


[まだ?][まだ?][まだ?][まだ?]


 『ひぃっ!?』


 『ユキ!?どした?』


 『だ、大丈夫、だよ?あ、えっと……ハル』


 『ん?』


 『突然なんだけどさ、ここでゲストを1人呼んでもいいかな?』


 『ゲスト……?』


 『なんだか待ち切れなさそうだからさ……』


 『お、おう?』


 ここから、怒涛の後半戦が始まる。

読んでいただきありがとうございます!


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