真琴の想い、飛鳥の決意 1
一通り遊びきって疲れたボクと真琴さんは、砂浜でくつろいでいた飛鳥達のところへと戻ってきた。心なしか……いや、明らかに最初よりも距離が近付いている2人に内心ボクは嬉しさを感じていた。なぜか瑠璃さんはボク達のことを微笑ましい目で見ていたけれど、ボクにはイマイチ理由がわからなかった。
そして時間は14時を過ぎていてお昼ごはんにしても遅めの時間になっていたのと、みんなとりあえず海に満足していたので、服を着てから海沿いにあるカフェでご飯を食べることにした。
「いやぁっ!海楽しかったねっ!!」
「そうですね!久しぶりに気持ちよく泳げました!!」
「俺も雪人の泳ぎは久々に見たけど相変わらず早いのな」
「そう?だいぶ落ちてると思うけどなぁ」
「いーやっ!すごい速かったよっ!!!ねっ、ルカ!!」
「ん?そうだな、遠目に見ていても目立つくらいには速かったぞ」
「ほらっ!認めなぁっ?」
「ま、まぁボクの泳ぎの速さは別にどうでもいいんですよ。飛鳥と瑠璃さんの2人は何してたんですか?」
「んー?俺達は別に何かしてたわけじゃないけど……」
「そうだな。のんびりと海を見ながら話してたくらいだな」
「なんかボク達だけ海ではしゃいじゃって2人のこと置いてけぼりにしちゃってましたけど楽しめましたか……?」
ボクも真琴さんも少し不安になって2人を見たけれど、2人は穏やかな表情で
「心地いい時間だったよ」
「落ち着けたからむしろよかった」
と言ってくれたので安心することができた。というか、真琴さんが気付いてるかはわからないけれど、ボクの目には2人が明らかに仲が深まっているのが感じられるので、改めて嬉しかった。
そんな感じでご飯を食べたボク達は、この後何をするのかを話し合うことになった。
「ルカと飛鳥くんは何かしたいこととかないのっ?」
「んー、特にはないっすね。強いて言えば少し体を動かしたいかなぁ、くらいなもんで。瑠璃さんはどうすか?」
「ん?ウチか?……確かにウチもアスカと同じく少し体を動かしたいところではあるかもしれないな」
2人とも同じ意見なので手頃に体が動かせるもの、ということでボウリングに行くことになってカフェを出たんだけど、飛鳥と瑠璃さんが2人並んで歩く少し後ろでボクは真琴さんとあの2人の想定以上の進歩について話すことにした。
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