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子供な2人と大人な2人 2

 ウチは、今日初めて会ったはずの年下の男の子にいい意味で心を揺らされつつも、ここは年上。やはり楽しくなってくるものだからアスカを…揶揄う(からかう)ことにした。


 「なぁ、アスカ」


 「な、なんですか」


 「ウチの名前は呼んでくれないのかな?ん?」


 「えっ」


 「嫌なのか?」


 「嫌とは一言と言ってないですからね?」


 「……じゃあ言えるよなぁ?」


 「くっ……瑠璃……さん」


 「なんだー?あーすか」


 「ぐっ!!!もう言わないです」


 「んー?だめー」


 なんだろう。ミコ以外でこんなに話してて楽しい相手は久しぶりかもしれない。アスカとはこれからも気が合いそうだな。まぁ、これからがあるのかなんてわからないけれども。


 そんな感じでウチ達もようやく少しほぐれてきたので、砂浜にレジャーシートとパラソルを立ててアスカとのんびり海を眺めることにした。


 「穏やかだな、アスカ」


 「そうっすね、瑠璃さん」


 なんだかんだ名前で呼んでくれるアスカはいい奴だなと思いつつ海を見ていると、浮いている存在が少し離れたところに2箇所見えた。


 「なぁ、アスカ」


 「なんすか?」


 「あそこに見える影はミコと白銀ユキじゃないか?」


 「えーっと?……あー、そうっすね」


 「あれは何をしてるんだ?」


 「この距離だから詳しくは見えないですけど、まぁ雪人なんで楽しくやってるんじゃないすかね?」


 「そうなのか?」


 「まぁ、なんだかんだ雪人は水の中だと人が変わるんで」


 「???」


 「あいつ、高校まで水泳やってたんすよ。しかも結構なガチ勢で県大会とかで入賞したりするくらいには。基本的にはプールで泳ぐのが好きなタイプですけど、突き詰めれば水が好きなやつなんで」


 「そうなのか。アスカは友達のことをよく見てるんだな」


 「そう……ですかね?ずっと一緒にいたから必然的に見ちゃってるだけですけどね」


 そう言いながら、自分のことのように友達のことを笑顔で語るアスカは眩しかった。そして、今度は逆にアスカからウチに対しての質問が来たのだが……


 「瑠璃さんって好みのタイプとかあるんすか?」


 「!!!!?どストレートに聞いてくるな、アスカ」


 「まぁ、瑠璃さん綺麗な人だから選び放題だとは思うんですけどね?結局相手の好みに合わせられるのが1番じゃないですか?」


 「ん?それはアスカがウチの好みに合わせたいのか?」


 「……」


 「そこは違いますでもそうですでも言ってくれないとウチも反応に困ってしまうところではあるのだが……まぁ、1つだけあるとするならば、ウチと同じステージで共に頑張っていける相手がいい、かな?」


 「なるほど……」


 「逆にアスカ、君は好みのタイプはどうなんだ?」


 「俺は……今隣にいる人みたいな人が好きですね」


 「なっ!!!!?」


 突然の反撃に声にならない声が出たウチを見て、アスカはしてやったかのような意地悪げな笑みを浮かべてきたのだった。

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