伝説の始まり 2
「んーと、何も作ってはないんだけど素材とかだけはあらかじめ集めてあるから、早速作っていくね!」
とりあえず作るものを決めたボクは早速アイテムボックスから素材を取り出して建築に取りかかろうとしたんだけど、なんだかコメント欄がざわざわしていた。
え
そのアイテムボックス
希少なやつじゃ?
「みんなどうしたの?アイテムボックスに何か付いてる?」
いや、付いてるとかじゃない
そのボックスの存在自体が驚き
それ持ってる人いたんだ
てかこのワールド使い始めて全然じゃないの?
「ん?このボックス容量大きいから便利だよね!みんなにもおすすめだよ!」
おっとー?
これはすごいものが見れる予感
期待が膨らむ!!
「よし!とりあえず必要な材料は取り出したからまずは整地から始めるね!ただ地面ならす作業だからみんなも見慣れてると思うしつまらないと思うけどごめんね!」
いや、期待しかない!
俄然ワクワク!
楽しみだなぁ!!
なぜかボクよりも圧倒的に楽しんでる雰囲気のコメントの人たちに圧倒されつつもボクは気を取り直して整地に取り組む。
「入口の門くらいは今日の配信で終わらせたいし…パパッと整地しちゃうね!……この広さだし15分もあればできるかなぁ」
15分……?
どの規模感でやるのかによって俺達の盛り上がりも変わるぞ?
いや、どっちに転んでも面白い!
「んー?みんなが思ってるよりは全然狭いけど、この左上に表示されてるマップ分くらいはできるかなって感じだよ!」
は?
え?
はぁ!!?
【赤城ミコト】はぁぁぁあ!!!!?
え
ミコちゃまいるやん
ホンモノやん
「え?ミコちゃまって……えぇぇ!!?ミコトさん!!?えっ、どうしよ」
まさかの人物の登場にボクは驚きを隠すこともできなかった。
現れた人物の名前は、赤城ミコト。現在のVtuber業界を代表する事務所『V-nation』のトップVtuberで、現在登録者数は400万人を超える日本のトップを走る人だった。そんな人が少しは認知されてきたとはいえまだまだ駆け出しのボクの配信に現れる事すらびっくりなのにコメントまで出してくれるなんて……!
「え、どうしよ。生半可なことできないなぁ……よし!整地は10分で終わらせますっ!」
おっと
さすがにそれは
見栄張りすぎじゃない?
【赤城ミコト】楽しみにしてます!
さすがに普段1人でやってる時もそんなスピードでやったことなんてないけれど、よく考えたらボクが使ってるのは割とハイスペックなゲーミングPCなわけで、こういう時にこそこの機材のフルパフォーマンスをボク自身も見てみたいなという気持ちになったので、ボクは一言、
「今からちょっと集中するね」
という言葉をみんなに告げてから、操作に集中する。
「っふぅ。とりあえずの整地はできたかなぁ……!みんな見れなくてごめんね!……って、え!?」
いや、ヤバすぎ
ガチ勢でもここまでじゃないでしょ
チートよりチートしてるじゃん
【赤城ミコト】すごすぎっ!!!!?
「え、そんなに驚く事?」
驚くに決まってる
これは予想もしてなかった
化け物かと思った
エグすぎ
「そう?それよりも、同接4桁いってるんだけど!?初めてだぁ!!」
みんなとボクとでは明らかに驚いてるところが違う気がするけど、配信はまだまだこれから。
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