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海と水着と恋愛と 3

 「……ミコ」


 どこからか聞こえてきた声に、ボクは特に何も感じていなかったけど、真琴さんは笑顔になり、飛鳥はテンションが上がっていたので声の主が誰なのかを察した。


 「ルカっ!!!!」


 「相変わらず元気だな、ミコ。それで、後ろにいる2人がミコが言っていた人達か?」


 「そーだよ!!この銀髪の可愛い子が白河雪人くん!、で、この高身長イケメンくんがユキくんのお友達の蒼井飛鳥くんだよっ!!」


 そう元気に紹介されたボクと飛鳥はペコりとお辞儀をする。するとルカさんもお辞儀を返してくれた。そして……


 「今回はうちのミコが勝手な真似をして申し訳ない。ウチ達がいて何かとご迷惑をおかけすることもあるかもしれないが、一緒に楽しませてもらえると嬉しい。あ、自己紹介を忘れていたな。ウチは、紫月ルカという名でVtuber活動をしている、本名は東雲 瑠璃(しののめ るり)だ。年齢はミコと同じ20歳だが、年上年下関係なくフラットに接してもらえると嬉しい。よろしく」


 この堅い挨拶は、Vtuber紫月ルカのキャラクターそのものだった。そして、見た目は黒髪のロングで切れ長の眼に純日本な美しさを持ち、スタイルは胸は控えめだがウエストは細くて、何よりも日本人には珍しい170センチを超えているであろう高身長……ってまた変態みたいになったからこれ以上は割愛するけど、とにかく真琴さんを可愛いと評するならルカさん……瑠璃さんは美しいと評される存在だった。


 一方の飛鳥はというと、なぜか無反応だった。どうしてだろう……?でも、そんな飛鳥を気にかけるよりも先に真琴さんがビーチへとダッシュかましてくれちゃってるのでボクと飛鳥、そして瑠璃さんの3人は慌てて後を追うのだった。



 「おい、ミコ?ウチと2人だったら何も言わんが、今日はわざわざ声をかけて来てもらった人たちがいるんだぞ?それなのに1人で先走るな」


 「うぅっ。ごめんなさい……」


 「まぁ、そんなに気を落とすな。ウチだってがっつり怒りたいわけじゃないんだから。とりあえずこの服のままここにいるのもおかしな話だし、それぞれ着替えることにしないか?」


 瑠璃さんからの提案に3人ともOKを示すと、それぞれの更衣室へと別れた。

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