海と水着と恋愛と 2
赤城ミコトさんとまさかの最寄り駅が一緒だったという事実に驚いているボクと、よく状況がわかっていないのか困惑している飛鳥と、1人だけとても機嫌がいい真琴さんの三者三様なボク達は気を取り直して電車に乗り込んだ。夏休みに入っていることもあり電車は結構な混み具合だったけど、ぎりぎり座れる席を見つけられたので3人横並びで座った。
「真琴さん、そういえばもう1人の人ってどんな人ですか?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてないですね!!」
「アタシの1番仲のいい子なんだけど……紫月 ルカってわかるかな?」
「知ってま「知ってます!!!!」す……?あ、飛鳥?」
「あ、おっと失礼?ごめん、実は雪人にも言ってなかったことがあるんだけどさ」
「うん」
「俺、デビューした時からルカ推しなんだよ」
「うん!?」
「だからつい熱くなっちまった」
飛鳥の普段見られない一面を見られたことに嬉しいと思うよりも、みんなの新たな情報が出過ぎててキャパオーバーしかけてる頭の中を整理しつつ、オタクなら誰もが思うであろうことを聞く。
「でもさ、飛鳥?」
「ん?」
「ルカさんを推してるのはいいことっていうか意外だったけど、それより中の人と会っても大丈夫なの?」
「むしろなんでダメなんだ?」
「いやいや、ほら、Vtuberとしてのガワと実際の中身が全然違ってがっかり、みたいな事ってよくあるじゃん?そもそもVtuberは中身バレなんて基本しないけどさ」
「ん?別に中身がどんな姿であれその人はその人だろ?何も気にすることなくないか?」
そう言いながらニコッとする飛鳥がボクには眩しかった。というか眩しすぎた。と同時に、あんまりひねくれ過ぎるのも良くないなと反省の気持ちも出てきた。
一方、この中だと唯一全員の事を認識している真琴はというと……
(ルカとこの飛鳥くん、はお似合いな感じするなぁ)
と、1人全く別の角度でこの事を考えていたのだった。
そうして電車に揺られる事1時間、ボク達は伊豆の海岸の最寄り駅に到着した。1番テンションが高いのは相変わらず真琴さんだった。
「うーーみだーーーーーっ!!!!」
「ちょっ、真琴さん!?あんまり走らないでくださいよー!!」
「いっちょ俺も走っちゃおっかな」
「飛鳥まで走るなぁ!!!!!!!!」
そんな騒がしいボク達のことを、少し離れたところから見守る一つの影があった。
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