海と水着と恋愛と 1
今日の日付は7月23日、日曜日。ついに迎えたボクと飛鳥、そして真琴さんと真琴さんの事務所の方との海への旅行に楽しみという意味でも不安という意味でもドキドキしていた。
ボクと飛鳥は一緒に合流してそのまま向かうことにしていたので、家で待っているとインターホンが鳴る。
「来たぜ、雪人!」
「今行くー!」
ボクが玄関を出て飛鳥と合流すると、飛鳥はボクとは違いとてもにこやかだった。
「いやぁ、楽しみだな!海!!」
「そ、そうだね。海は楽しみだね!ボクはまだ不安と緊張が残ってるけどね……」
「そーんな難しく考えんなって!てか考えたところで決まったものは変えらんないんだからその状況を楽しむしか無いっしょ!」
「それもそうだね!」
そう言いながらニコッと笑う飛鳥はいつにも増してかっこよかった。
そもそも、185センチという長身にずっとバスケをしていることでついた筋肉、顔も美形で性格も見ての通りの良さ、その上に今通っている大学も難関大学の括りに入るところという文武両道をいくハイスペック男子な飛鳥だ。今日も海でモテるのかな……なんて思ったけど、そういえば飛鳥に彼女がいたって話は一度も聞いたことがなかった。
そんな謎とも言えない謎に少しだけ悩みつつ、ボクと飛鳥は最寄駅へと向かった。
「そういえばさ、向こうの人が連れてくる事務所の人?は結局誰なのか教えてもらってないんだっけ?」
「そうなんだよね。それがさらにボクを不安にさせてる一因なんだけど」
「確かにそれは気になるよな。言えないような理由でもあるのか、それともサプライズみたいな意味合いか」
「どちらにしても心臓に悪いよ」
「雪人からすればそうだよな」
「そうだよー!うわぁ、もう今から心臓が痛いよ……」
なんて会話をしながら駅に着くと……
「ユキくん!と、ユキくんのお友達さんどーも!」
そこにはなぜか赤城ミコトさんがいた。
「え?え!?」
「んーと、この人が雪人が水着買いに行った時に鉢合わせたっていう……」
「初めまして!アタシは赤城ミコトって名前で活動してる赤司真琴だよ!気軽に真琴さんとでも呼んでねっ!」
「は、はぁ……真琴さん、よろしくお願いします」
「うんっ!というかさ、アタシが無理にお願いしちゃった立場なんだしそんなにかしこまらないで?」
「わ、わかった」
「改めてよろしくねっ!……えーっと」
「蒼井飛鳥って言います」
「じゃあ、飛鳥くんだね!よろしくね!」
「よ、よろしくお願いします」
グイグイとくる真琴さんに押し込まれている少し珍しい飛鳥を見つつ、そんなことよりも気になっていることをぶつける。
「どうして真琴さんがここにいるんですか!!?」
「い、いやぁ……実はさ?アタシの最寄り駅も、ここなんだよねっ」
「えぇぇぇぇぇ!!!?」
衝撃の事実がここで明かされるのだった。今日のイベントは最初から波乱の幕開けを迎えそうだ。
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