閑話 ミコトと・・・と
ミコト は、たまたま鉢合わせた雪人に半ば強引に海に行く約束を取り付けて家に帰ると、すぐ自分の部屋のベッドにダイブして足をバタつかせていた。
「うがぁぁぁぁ!!勢いで誘っちゃったぁっ!どーしよどーしよ!変な女だと思われてないかなっ!?というかなんでアタシがユキくんからどう思われてるかを気にする必要があるんだぁっ!!」
そうして激しくまた足をバタバタすると母親からの叱責が飛んできたので慌ててやめて枕に顔を突っ伏した。それよりも、ミコトが一緒に行く予定の相手にまだ何も伝えていないことが1番の問題かも知れなかった。
そこでミコトはその相手に直接電話で話すことにしたのだった。
「もしもし!今大丈夫かなっ?」
『こんな時間にどうしたのだ、ミコ』
「ルカーー!あのねっ?今度海に行く話してたじゃん?」
『しているな、それがどうした?』
「男の子2人増えるんだけどいいかなっ?」
『は?男が2人?増える?』
「そうなの!だめ、かな?」
『良い悪い以前に何がどうしてそうなったのか、から聞かせてほしいのだが?』
「あ、それもそうだよね!」
焦りすぎて、経緯を話し忘れてたアタシはここまでの流れを説明したんだけど……
『なるほど……?つまりミコはその白銀ユキという男が好きになってるということだな?』
「な、何言ってんのっっっっ!!!?そんなこと一言も言ってないんですけど!?」
『いやいや、この話を聞かされたウチからすればどこをどう切り取ってもそう解釈せざるを得ないのだが?むしろこれでなんの恋愛感情もないと言われる方が驚きだぞ?』
「絶対違うもんっ!た、確かに好みのタイプではあったし……仲良くなりたいとは思うけどっ!」
『いや、それを恋と呼ばないでなんと呼ぶんだミコ』
「えぇぇぇぇぇ!!!じゃ、じゃあアタシ……ユキくんに恋しちゃってるってことーーーーー!!!!?」
『最初からそう言っている。潔く認めろ、ミコ』
まさか、こんな形でアタシの気持ちが固まるとは……!本当は気づかないふりをしてただけで、一目見た時から好きにはなってたんだと思う。一目惚れってやつだ。でも、そんなのを認めたくないっていうアタシの中の気持ちの一部が邪魔をしてた。でも、ルカ……アタシがV-nationで1番仲良くして、今回だってこうして海に誘った紫月 ルカちゃんにこうしてズバッと言ってもらえたことでしっかりと自覚することができた。自覚してしまうとアタシの想いは膨れるばかりだった。
「じゃあ改めて……アタシがユキくんと仲良くなりたいから一緒に行きたいんだっ!!だからさ、ルカ?一緒に来て欲しいなっ!」
『それでこそミコだな。欲に忠実に進むのがミコのいいところなんだから。まぁ、ウチは全然いいよ』
「うんっ!がっつり攻めていくぞー!!」
『ハメは外しすぎるなよ?』
「もちろんっ!!!」
こうして、無事に許可を得られたミコトはユキからの連絡を待つのだった。
楽しい楽しい海の思い出が始まる。
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