トップVtuberとの買い物 2
「え、真琴さんからでボクにきたんですか!?」
「そう!アタシ達のところにユキくんが欲しくなったから!」
「そ、そうなんですね?」
「まー、断られちゃったけどね?チラッ?」
「チラッを声に出す人なかなかいないですからね?でも、なんでボクのことをスカウトしたんですか?」
「え?いやぁ、あんなプレイングとキャラクター性見せられたら一緒になりたくなるって!」
「そんなことないですよ?ボクのプレイなんて普通ですよー?」
「いやいや!!あれが普通とか言い出したら自称プロな人全員素人になっちゃうって!!」
「そうですかね……?」
なんだか思っている以上に高い評価をもらっていて正直びっくりなところではあるけれど、純粋に受け止めることにします。次は、逆にボクが気になっていることを聞くことにした。
「真琴さんはなんでボクの配信を見にきてたんですか?」
「んー?これは、本当にたまたまなんだけどね?いつもやってる雑談配信の終わりでみんなの最近のおすすめなことを聞くんだけど、その中で出てきた白銀ユキっていう名前がなぜか気になっちゃったからさ?見てみたんだ!でも、あのタイミングの配信を見ることができてよかったって思ってるよ!」
「それを言うのはむしろボクの方ですからね!?どのタイミングだとしてもですけど、日本のVtuber界のトップを走ってる真琴さんに見てもらえて、投稿までしてもらって……真琴さんがあの場にいなかったら今こうして加速度的に登録者数が増えていく、なんてことも起きなかったわけですもん!」
しんみりした雰囲気になったこの空間の空気を変えようと次に声を上げたのはやっぱり真琴さんだった。
「そういやさ?ユキくんはあそこで何見てたん?っていうかあそこだったら水着しかないか。なになに?彼女と海でデートとかかなぁ?」
「ボクに彼女とかいないですから!!!親友と海に遊びに行く約束してるんですけど、ガチガチの競技用みたいな水着しか持ってなくて……だから普通の水着を買いに来たんですよね……って、そういう真琴さんこそそういう感じじゃないんですか?」
「んー?どうだと思うー?」
「えっ……?」
「なーんでそんなにしゅんとした顔してるのかわかんないけどー、アタシもそんな相手いないよっ!普通にプライベートで遊びに行こうと思ってね!うちの事務所の子とさっ!」
「なるほど、そういうことだったんですね!」
「あ、だったらさ?もしユキくんとユキくんの親友さんが良ければ、なんだけど……」
「???」
「アタシ達と一緒に海行かない?」
「!?!?!?」
真琴さんからの予想だにしないお誘いにボクは固まることしかできなかった。
今年の夏1番のリアルイベントが幕を開けようとしていた。
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