トップVtuberとの買い物 1
お互いに身バレしてしまったボクと真琴さんは、気まずいような恥ずかしいような何とも言えないような気持ちで2人並んで店内を歩く。買おうと思っていたボクの水着のことも忘れて。
「というか、真琴さんってこの辺に住んでるんですか?」
「んー?そうだなぁ…近いといえば近いけどって感じかな?ユキくんは?」
「ボクも同じ感じですね!ちょっと気分転換も兼ねてっていう感じです」
「そっかそっか。……あ、こうやって歩きながら話すのもアレだしどこかでご飯でも食べながら話さない?せっかくだから今回はアタシが出すしさ?」
「え、そんな!ご飯食べるのはいいんですけど出してもらうのは……」
「いーのいーの!折角こうして会ったし、Vtuber歴ではアタシの方が先輩なわけだし!」
「ちよっ、真琴さーん!?」
ボクは真琴さんに手を引かれてそのまま連れて行かれてしまうのだった。
そうして連れて行かれた場所は個室になってる食べ放題の焼肉屋さんだった。
「さ、ガッツリ食べよ?」
「は、はい!」
太陽のように眩しい笑顔で笑う真琴さんに少し見惚れつつ、食べ放題は始まった。
「まず、最初に聞くことでもないかもしれないけどユキくんって何歳なの?」
「ボクは今18歳です!」
「じゃあ高校生…?」
「あ、大1の年です!大学には進学せずに今年の年始から始めたVtuberとしての活動に専念し始めたんです」
「なるほど」
「真琴さんは?」
「んー?女の子に年齢を聞くのはデリカシーに欠けるぞー?」
「あっ……」
「あははっ!アタシ相手にそんな気にしなくていいからね?ちなみにアタシは今年で20歳になるんだっ!」
「じゃあお姉さんってことになるんですね!」
「そうだねっ!1個差だねぇ」
話も食も進んでいきお互い楽しくなってきたけれど、真琴さんにあの気まずい件を突っ込まれる。
「そういえばさ?」
「はい?」
「なんでV-nationのスカウト断ったの?」
「…っ!?ごほっ!げほっ!?」
「大丈夫!?そんな驚くこと?」
「いや、真琴さんがその件を知ってることに驚いて咽せただけなんで大丈夫です!」
「そう?ならいいんだけど、どーして?」
「いや、んー」
「アタシがお願いしてオファー出してもらったのに…!」
「え!?真琴さんからだったんですか!?」
「そーだよ?うちのスカウト担当の人がアタシの専属マネさんでもあるから」
「な、なるほど」
まさかの裏事情にびっくりしながら、まだまだ真琴さんとの時間は続く。
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