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エッセイ

ハイファン/ローファン作者が異世界恋愛短編に挑戦してみた! その2

作者: フーツラ

 なろう作者及び読者の皆様、こんちゃす。フーツラです。


 性懲りもなく、また異世界恋愛短編を三作ほど投稿したので結果とざっくり分析を行いたいと思います。


■その1『タイトルにSFワード』


 はい。普通は駄目だと思いますよね。タイトルにSF要素入れたら。でも、やってみないと分からない! 何事もチャレンジです!! そんなノリで投稿した作品のタイトルはこちら。


『病弱令嬢のやり直し? 〜ごめんなさい。私は死にます。でも、次の私 (クローン)が貴方を愛します〜』


 話の展開は以下。


 ①主人公、ヒーローの前で病死。霊体となってヒーローに取り憑く。


 ②ヒーロー、主人公の幼い頃にそっくりな少女と出会う。その少女は主人公のクローン。


 ③ヒーロー、主人公のクローンと恋に落ちる。


 ④クローン、倒れる。


 ⑤主人公、クローンの倒れた理由を突き止め敵役を倒す。


 ⑥主人公、成仏する。


 うおおおおおー!! 主人公の執着と狂気がエモい!! と思いながら書きました。


 そして結果です。


 現在のpt:224

 ジャンル別日間ランキング:圏外


 普通に怖かったようです! 冷静に読み返すとマッドサイエンティストの手記みたい!! そもそもタイトルに「クローン」を入れたことにより多くの読者を弾いてしまい、かなり初動のPVが悪かったです。


 作者の皆さん、異世界恋愛のタイトルにSFワードは入れちゃ駄目ですよ!!



■その2『ミステリー要素』


 じゃん! ミステリー要素を入れてみました! 恋愛だけだと退屈だろ? 恋愛のドキドキと推理のドキドキの相乗効果を狙った作品のタイトルはこちら。


『予知の聖女の先回り 〜売国王子が婚約破棄? もちろん対策済みです!!〜』


 話の展開は以下。


 ①主人公、婚約破棄される予知夢をみる。夢の中で敵役は謎の女に想いを寄せていた。


 ②主人公、変身の魔道具を使って、婚約破棄の背景と謎の女について調査を始める。


 ③敵役が国を売ろうとしていることが発覚。


 ④敵役が恋慕する相手は変身した主人公だった。


 ⑤ざまぁ。


 ⑥主人公、ヒーローと幸せになる。


 つまり、やり直しモノのギミックを予知夢で再現したわけです。ただ、夢なので前後関係が曖昧。それを埋める為に主人公は行動する。


 で、結果はこちら。


 現在のpt:1218

 ジャンル別日間ランキング:50位


 爆死はしませんでした! 「ざまぁ」への繋ぎが評価されたと踏んでいます。タイあらの引きも悪くなかったです。ただ恋愛要素、特にヒーローの印象が弱々だったのがマイナスですね。


 作者の皆さん、恋愛と上手く絡めればミステリー要素はアリです!!



■その3「世界改変」


 世界改変? なんのこと? 多分さっさと作品説明に入った方が早いです。タイトルはこちら!


『知らない人に婚約破棄されました』


 話の展開は以下。


 ①主人公、気がつくと知らない男に婚約破棄されていた。パニックになって家に逃げ帰る。


 ②学校に行くと主人公が婚約破棄された噂が広まっている。


 ③主人公と同じように知らない女に婚約破棄をされたヒーローと出会う。


 ④主人公とヒーロー、協力して世界改変の原因を突き止める。


 ⑤もう一度、世界が改変され、主人公とヒーローが結ばれる。


 そして結果はドンッ!


 現在のpt:1018

 ジャンル別日間ランキング:72位


 見事に爆死! この原因は作品のコンセプトや構成ではないです。私がキャラと描写でふざけ過ぎました! タイあらの引きには自信があったので、少々無茶しても大丈夫やろ? って気持ちが敗因です。


 作者の皆さん、敵役とはいえ異世界恋愛に壊れたキャラを出したら駄目ですよ!!



■まとめのようなもの


 異世界恋愛ジャンルで評価を得る為の重要なファクターとして、「主人公に共感できること」が挙げられます。短編形式で設定や構成に凝ってしまうと、どうしても主人公への共感の部分が疎かになりがちです。今回投稿した三作品は全てその罠に嵌っています。


 短編として面白い構成にしつつ、主人公へ共感出来る要素をアピールする。これがなかなか難しい。しかし、作者の腕の見せ所でもあります。「異世界恋愛のテンプレを書くのはちょっと抵抗ある」という作者の方は、まず面白い短編を書き、それに「主人公への共感と恋愛要素を補強する」という方式をとると良いかもしれません。


 では、またね!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い [一言] 2番目がぶっちゃけ一番爆死するかと思ったら一番人気があっただと……?w 世の中難しいものですね。 面白かったです。
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