表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

前を向けない。無理して向いて何になる?

作者: 宮野 楓

 

 私は時折、何もかも嫌になる。

 ピタっと足が止まるように、思考が止まる。

 そして思考が再開した時、物凄い自分自身への嫌悪感に襲われる。


 何で、『普通』の人が出来ることが出来ないんだろう?


 そう思いつつ、行動に移せない。

 足は止まったままなのだ。


 ここで書いておこう。私に答えは導き出せていない。ただ思いのたけを、今の思いを、書けるうちに書いておこうとしているだけだ。


 急に発進するやる気、急に失うやる気。

 移ろいが激しくて、気持ち悪い自分自身。

 やると言ったこともやれない事が多くて、本当に時折消えてしまいたくなる。


 もちろんそんな度胸はない。


 今、思考が再開して、やる気があるから書いている。

 それなりに私は私なりに足掻いた証になるのではないか、と。

 私は私なりに苦しんだのだと。


 分かっている私が思う『普通』の人にも、それぞれ悩みがあるだろう。


 だがここでは私の思いを書こうと思う。

 悩みがない人なんて、いないといってもいいのかもしれない。

 でもだからじゃあ悩まない。そんな人もいないのではないかと思う。

 だから私の悩みを書かせてほしい。


 書かせてほしいと言っても言語化は難しい。


 気持ちの言語化程、難しいものはないと思う。

 ただ思いの丈を綴っても、言葉とは人それぞれに捉えられる。

 例えば『大丈夫です』この言葉一つとっても、遠慮して大丈夫なのか、本当に大丈夫なのか、色々捉えられるのではないだろうか。

 前後の文脈から、意味を推察するのではないだろうか。


 きっと私が書く、このエッセイも小説も人によって捉え方は違うと思う。


 でも書きたい。書きたいから書く。

 違うように捉えられない様に小説はそれなりに気をつかって書いているつもりだが、このエッセイはどう捉えてもらってもいい。

 ただ誹謗中傷だけ言語化して、私に届けないでくれれば、それでいい。

 思うのは人の自由だ。


 私は何がしたいのか。


 生きる意味を見失っている。

 今まで生きてきた意味を見失っている。

 終わらせる度胸はなく、ただ息をしている。

 小説も一時、書けなくなった。


 ただ時間だけが過ぎる。


 あぁ、本当、足掻いた事だけ書きたいんだ。

 ここまで思うままに書いて、そう思う。

 プロットなんてない。

 本当に思うままに文字を書き綴る。それで分かることもある。


 足掻いて、その先に明るい未来はあるのか。


 分からない。

 分からない。

 私はその未来を見れるのかも分からない。

 でも書いているという事は、まだ足掻いている。

 いつか足掻い終えた時、足掻いた、アイツはアイツなりに足掻いたんだ、そう思ってほしいんだ。


 私を締め付けるこの想いは言語化できない。


 何に苦しんでいるのか、何を足掻いているのか、言語化は難しい。

 ただ、苦しいんだ。それしか言えない。

 ただ、思考が止まるんだ。それしか分からない。

 ただ、急に自己嫌悪間に襲われるんだ、理由が分からない。


 あぁ……、文字にすると少し落ち着いた。


 ただのはけ口のようなエッセイになってしまった。

 でもいいだろう。

 何が書きたい、どう終わらせたい、小説のような起承転結のない、文字の羅列。

 でも言語化出来ないなりに、思うままにかいた文字の列。

 ある意味、嘘偽りない私の思い。


 残そう。


 誰に見てほしいという欲求もないエッセイだが、いいんだ。

 私はあの時、こう思っていたんだ。

 こんな文字を書いていたんだ。

 いつか黒歴史になっても、残すよ。


 今の私の思い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 別に何にもならないけど、徒歩に例えれば正面向くのが一番視野が広くなってリスクが少ないってだけ。リスクを受け入れる覚悟を決めてしまえば普通なんてどうでもよくなる。
[良い点]  初めまして。前を向けないのなら、無理をしなくてもOKですよ。私は、「ああせえ、こうせえ」とか言う奴の方が、おかしいと思っている。それに、“普通”という基準が、私には理解出来ません。無理し…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ