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幕間:第一章まとめ


第一章まとめ



 話も長くなりだんだん情報がバラバラになってきているかと思いますので、このあたりでいったん簡単なまとめをしていきたいと思います。

 先ずは第一章『エルフ?な不思議少女』からにしたいと思いますが、その前に分かりづらい世界観の纏めと注釈を行います。

 オマケで作者の落書き(10分くらいででっち上げた)があります。

 修正して美化してイメージのほどよろしくお願いします。


●世界観

 ▼『帝国』世界

 中世ヨーロッパに似た異世界です。なーろっぱとも言えますが一般的ななーろっぱとは少し事情が異なります。たぶん。

 帝国は人族による広大な生活圏で約1000年ほど前に成立しましたが、その歴史は割とあやふやです。

 何故なら識字率が1割以下で、基礎教育も行われないために神学を除く学問がすべて停滞……はおろか退潮しつつあるからです。

 古代よりも退化している世界と言って良く、そこは中世ヨーロッパにどこか似ています。

 まさしく暗黒時代で、ルネサンスによって古代の学問が復興されるまで未開な世界でもあります。

 異なるのは宗教で、天然痘などの猛威に遭ってないこともあって入浴文化が存在しています。

 市民は公衆浴場に入ることができ、市民階級以上に限ってはそこそこ衛生的ではあります。

 

 最も退化しているものの一つは経済でしょう。

 国家収入はほぼすべてが税金という有史以前のような有様で、支配階級の知識人を称する人々ですら『税制改革を行えば経済は改善されるはず!』という恐ろしく未熟な経済観念しかもていません。

 そのために常に多くの諸侯は赤字経営が常態化しています。

 すると弱者から搾取することに視線が行ってしまいます。

 具体的には、軍事力の劣った諸侯あるいは経済的に少し豊かな諸侯に戦争を仕掛け、あるいは襲い、略奪あるいは身代金や賠償金で赤字を埋めるというものです。

 このあたりは正に中世ヨーロッパ風なのですが、それは食料事情の悪さにも起因しています。

 肥料も農薬もなく安定した収穫が得られにくい常に食糧不足で悩むのが当たり前な世界ですから、領民から巻き上げる税収入も大したにはならないのです。

 当然ながら税率は異常に高く、庶民の生活は困窮し、娘を売り払うことも当たり前に行われている有様です。

 そのおかげもあって、紗那は如何わしい商人へ売られることもなく廃棄処分になっています。

 娼婦のなり手など引く手数多で、大した金額で売ることができないからです。

 手間を考えると捨てるのが一番良い解決法だったのですね。


 作中で言及はしていませんが奴隷制度は存在します。

 ですが、よくあるイメージの奴隷とは少し違うかと思います。

 犯罪者として奴隷に落とされた者ならいざ知らず、一般的な奴隷は市民階級の家庭の雑用をこなす出稼ぎ労働者のようなものです。

 必要以上に虐待されたりすることは稀です。

 なにより面倒な仕事を代替わりしてくれる財産なのですから潰したら勿体ないです。

 奴隷の多くは戦争捕虜や帝国外からの難民であることが多く、市民権はないもののまあまあ何とか生きていく程度には扱われています。

 重犯罪者などの場合は孤島でのプランテーションなどでの重労働を強制されたりもします。

 砂糖などはその労働の成果で、皇室直轄領が専売で管理して貴重な収入源になっています。


 帝国の貴族制度は最も複雑怪奇で理解し難いものでしょう。

 それは色んな形から発生した貴族がごちゃ混ぜになっているからです。

 男爵とか侯爵とかはあくまで日本語にした訳語で、男爵という階級にしても呼び名や称号が何種類もあります。

 面倒なので作中ではあまリ言及しませんが。

 それはその貴族の成り立ちの起源がバラバラだからです。

 最も古いものは帝国成立以前の土豪や地方官だった土地の管理者や支配者で、そのまま貴族に列せられたものです。

 次が帝国成立とともに発生した貴族です。

 帝国の創成期に功績を上げた者や能力を認められて地方行政官となった者たちです。

 アレキサンダー男爵家もこれになります。

 多くが〇〇勲爵士△△卿などと呼ばれます(正式には)。

 そして、帝国が安定期になってから任じられた貴族です。

 これは様々な経緯でなったものが多く、実務の権限のある荘園主であることは割と少なく、コネやカネで成り上がったものも少なくありません。

 名誉と格式だけある宮廷貴族なども多く、爵位が高いから偉いとか権限があるというわけではありません。

 宮廷名誉職の侯爵よりも先祖代々の男爵の方がずっと立場が上のこともあるのはそのせいです。


 貴族社会は上記のように複雑怪奇ですが、もう一つ誤解されやすいのは執事でしょうか。

 これは第二部以降に上手く書ければよいとは思っています。

 執事も色々あるのですが、一般的に貴族の家令は多くの場合は次期当主になる者が領地運営を勉強するために就いている場合が多く、『おい。執事』などとぞんざいな口を利ける相手ではありません。

 当主の息子や、これと思って養子にしたものもいるかもしれせん。

 アレキサンダー男爵家も実はそうなのです。

 そんなことをしようものならいずれその執事が当主になった時に痛いしっぺ返しを受けるでしょう。

 ですから、まともな貴族階級なら他家の執事に無礼な態度はとりません。

 貴族の常識なので、よほどの阿呆でもやらないでしょう。

 むしろガチ貴族ほど注意深く相手を観察することでしょう。

 上手く誼を作っておき、将来に役立てるくらいのは当然です。

 バカ貴族ほどこういうことには気を遣います。


 すでに何度か説明していますが、帝国はとても貧しいです。

 経済の未発達が最大の原因なのですが、多くの帝国人にはその感覚はありません。

 自分たちは優れていると考えていることの方が多いでしょう。

 とても閉鎖的な世界なので、海外の……絹の国(シリカ)などのように経済発展した国のことは良く判っていません。

 情報が少なく、教育も行き届いていないので、海外の商人からは良いようにされています。

 香辛料などはまさにそれで、絹の国(シリカ)砂の国(アルサ)の交易商人たちが中間貿易で暴利をむさぼっています。

 直接交易すれば二束三文の香辛料を高額で取引させられています。

 大航海時代前のイスラム商人やイタリア商人にボラれまくったヨーロッパに近いかもしれません。

 クローリーたちはそこで大きな利益を上げることになりますが……。

 海上交易も不活発なので、他国の商人たちは帝国の商人には香料諸島(スパイス・アイランズ)の場所を秘密にしています。

 外洋航海をほとんどしない帝国商人はカモですから。

 クローリーはルシエとスカーレット号で交易路を開拓します。


 帝国の歴史は逸話と神話まみれで不明瞭です。

 これは識字率の低さと基礎教育が行われていないためです。

 多くの帝国市民は教会の司祭の話でなんとなく分かった気になっているだけで、よくは理解していません。

 約1000年前に成立したことと、人族を結集して蛮族と戦って生活圏を拡大したこと程度でしょうか。

 そもそも初代皇帝自体がたくさんの彫像が各地にあるのですが、どれも姿が一定ではありません。

 どういう出自でどういうことをしたのはもあまり知られていません。

 それこそが帝国の秘密でもあるのですが……現時点では何も判りません。

 ただ、お伽噺の中で優れたエルフと轡を並べて戦ったことがあるくらいです。

 そのせいかエルフというものは特殊な才能を持った人々と認識されています。

 逆に戦う能力のないエルフはどこかおかしいと思われるまでになっているようです。



 アレキサンダー男爵家も出自が良く判りません。

 初代領主アレキサンダーは姓を持たなかったので下層階級だったのかもしれません。

 ただ、帝国成立時に任じられたことから、かなりの功績があったのか、あるいは能力を評価されたのか、蛮族との最前線にである土地を与えられて帝国正規軍が駐留したほどですから優秀と判断されてはいたのでしょう。

 アレキサンダーの町とか、アレキサンダー卿の土地、などと領地が呼ばれたことから、苗字もアレキサンダーになり……アレキサンダー・アレキサンダーという名前にされてしまったという冴えない逸話もあります。

 クローリーはその1000年後の領主です。



 ▼蛮族領

 地続きの大陸にある人族の生活圏ではない領域が蛮族領です。

 人族との交流はほとんどありません。

 敵対する種族や魔獣、魔族などがまとめて蛮族と呼ばれています。

 ここ150年ほどは人族との大規模な戦争は起きていないために『良く判らない』となっています。

 境界に最も近い蛮族の領主は『伯爵』と呼ばれる吸血鬼(ヴァンパイア)とい呼ばれています。



 ▼経済

 帝国は情けないことに帝国独自の通貨があまり流通していません。

 自国民ですら帝国の貨幣を信用していないからです。

 この世界の交易は金本位制なので金を基準に行われます。

 その中で最も金の含有量が多く(80%以上」)信用度が高いのがドカル金貨です。

 世界の基軸通貨として流通していますが、本来は絹の国(シリカ)の交易都市の貨幣です。

 悲しいかな。帝国国内ですら交易にはドカル金貨で行われています。


 もう一つの悲劇が識字率が低く基礎教育が行われていないために、帝国市民の多くが簡単な計算すらできないことです。

 四則演算ですらできないのですから、商売自体が大変です。

 なにより、お釣りの計算ができないので……高額貨幣で支払うと、そのまま全額徴収されてしまったり。

 それが帝国での常識なのです。

 ですから、ドカル金貨が基本と言いつつも少額貨幣であるソルリン銀貨やレクタ銅貨なども大量に流通しています。

 自国通貨があてにならないのだから、帝国経済が上手く回らないのは当たり前でしょう。

 これに対して、クローリーはアレキサンダー男爵領内の通貨を作り、自分の領地を独立した経済圏にすることを目指します。



 ▼軍事

 帝国の軍事力は三大文化圏でも最も数が多いかも知れません。

 それは諸侯同士の小競り合いが多いこともありますが、強力な魔法砲撃部隊を有する帝国皇室直属の帝国親衛軍団の存在でしょう。

 皇室直轄領から出てくることはほとんどありませんが、世界から恐れられるほどの存在です。

 しかし海軍力は低めで陸上戦力による防衛が主任務のようです。

 かつては竜騎士(ドラゴンナイト)などの存在があったと言われますが、今ではその姿を見た者はいません。 

 実はそのあたりに帝国の秘密が色々あるのですが……第2部以降に出てくるかもしれません。



 ▼三大王朝

 帝国の特殊な行政区分です。

 初代皇帝の子供で世継ぎになれなかった次男から4男に帝国直轄領の一部を分け与えて成立しました。

 実質的には英国内の一諸侯でしかないのですが特別な『王位』であることでかなりの権力を持ちます。

 人によってはまさしく特別な貴族という印象が強いでしょう。 

 王朝配下の騎士は戦闘経験豊かなために、他の騎士爵よりも格上という扱いを受けます。

 シュラハトもかつては王朝騎士でした。


 

 ▼帝国直轄領

 不可侵領域。

 内部は良く判っていない。 

 石鹸の専売なども行ってることから、失われた技術の幾つかが現存しているようです。

 そこには知られることのない帝国の機密があるようですが……。




●第一章あらすじ


 魔術師の青年クローリーは一人の少女を拾う。

 異世界召喚魔法の儀式で呼び出された沙那は剣も魔法も使えないことから『ハズレ』と見られて、城の堀へ捨てられたのだった。

 何故かそんな沙那を助け上げたクローリー。

 彼は魔法で生活の質的向上を目指す若き地方領主だったので、沙那の知識を参考にしたいと考えていたのだった。

 ところが、ただの日本の女子中学生でしかない沙那は予想から外れたことばかりする。

 町がトイレ臭いだとか、食事が美味しくないとか。

 そして……クローリーのその後を大きく変えてしまう切欠を沙那が提案する。

 石鹸だった。

 小学校の理科の知識を基に石鹸作りを始める沙那。 

 しかし、それこそがクローリーが目指していた生活の向上へと繋がっていくのだった。



●主な登場人物

 ▼クローリー

 本作の主人公。20歳前半の魔術師で冒険者もしている。

 魔術師としての成績は落第しないギリギリというあたり。

 それも実績や成績を上げることよりも魔法を便利に使って領地の生活向上をできないかの研究ばかりだからだった。

 ただし、実績は大したことはないものの、その研究の方向性は導師たちにも評価されている。

 彼は異世界召喚者(ワタリ)がエルフと呼ばれる異世界人であることを知って、その生活や文化を調べるためにエルフを引き取っている。

 本名はエドアード・アレキサンダー。帝国男爵。

 初代が名字のないアレキサンダーだったために、領地が「アレキサンダーの土地」と呼ばれたことから家名もアレキサンダーになった。

 したがって初代はアレキサンダー・アレキサンダーという間抜けな名前になった。

 クローリーはその数百年後の子孫である。

 黒髪で中肉中背よりは少し背が高い。

 顔は悪くはないのだが、皮肉屋めいた垂れ目のせいであまりモテない。

挿絵(By みてみん)


・▼沙那

 花厳沙那(かざり さな)。登場時は日本の中学2年生。

 異世界召喚の儀式で呼び出された少女。

 戦闘能力が無いのでゴミとして捨てられた。

 我儘で直情径行。小柄なはずですが、栄養の良くないこの世界ではごく普通くらい。

 現代っ子らしく胸が大きい。これがこの世界ではかなり目立つ。

 特別成績優秀ということはないが、他人の脳内当てをするような文系の授業は嫌い。

 分かりやすくキッチリした結果が出やすい理数系が好き(義務教育段階はそうなので)。

 この世界へ召喚されたとは考えておらず、これは夢だと信じている。

 そのために大胆な行動も平気で行える。

 異世界との境界を渡った時に必ず起きる変化として、髪の毛が金属光沢になっている。

 沙那はピンクブロンドである。

 そのためか自分をお色気枠と自認している。

 実際、何故かお色気シーンが過剰に多い。

 別名、属性が多すぎて萌えないヒロイン。

挿絵(By みてみん)

 ▼シュラハト

 クローリーの冒険な仲間の戦士。相棒といって良い存在。

 20代後半くらい。黒髪で190センチを超える身長と鍛え抜かれた筋肉質の堂々たる体を持っている。

 ぶっきらぼうで無表情なことも多いが、実はかなりのお人好しで子供に弱い。

 本人曰く、「クロの影響だ」だが、実は過去に原因がある。

 色んな武器を使いこなすが大剣(グレートソード)による質量を叩きつけることを好む。

 戦争は嫌いだが、喧嘩は大好き。

 その剣技はかなりのもので、並大抵の戦士では太刀打ちできない。


 ▼マリエッラ

 シュラハトと同様にクローリーの冒険者仲間。

 教会の神官である。

 神官でも稀な癒しの秘術(ヒーリング)の使い手であるが、そのことはクローリーたちしか知らない。

 20歳前後の肉感的な金髪の美女。

 おっとりとしているが芯は強い。

 沙那を妹のように可愛がる……どころか、クローリーと沙那はお似合いだとくっ付けたがる。

 ちょっとお節介おばさん的な気質かもしれない。

 故あってクローリーたちと旅をしている。



●その他の登場人物

 ▼イスト

 黒幕っぽくちらちら登場する人物。

 年齢はクローリーと同じか少し上くらい。

 同じ魔術学院に所属しているが、成績優勝なエリートでクローリーとは月とスッポン。

 それなのに何故かクローリーをライバル視している……というか敵視している。

 認証欲求が強いのかもしれません。

 エムレイン伯爵家次男。

 凡庸な兄に代わって自分が家督を継ぐべきだと考えている。

 優秀すぎるせいか他人を下に見ることが多い。

 裏で暗躍して、帝国に乱を起こそうとしてもいる。

 彼は『自分のような優れた人間が上に立つべきだ』『勝ったものが正義』そして、無能な人間は自分の思う通りに動くと考えている。

 他人を敵視したり、マウンティングする。

 自分は勉強家で博識だと自負しており様々なことを行うが……人間の感情を考慮しないために工作の失敗も多い。

 彼に立場の近いリシャルも『きっと同じ考えのはず』と思っている。


 ▼リシャル

 リシャル・アレキサンダー。クローリーの弟で10代後半から20才未満。

 見目麗しい美少年でありながら、頭脳明晰で剣術にも秀でた将来有望な少年。

 作中の最強キャラの1人。

 普段はクローリーの代役として執事(家令)を務め、アレキサンダー男爵領を切り盛りしている。

 兄よりあからさまに優秀なために反意を抱いていると周囲に見られていますが、微笑みで返すのみです。

 確かに野心家なのではあるが、たかだか地方の零細男爵を奪うことには興味はないのです。

 下剋上をするなば最高のタイミングで最上の結果を期待できるときにだけやるべきだと考えているようです。

 現在のところは兄であるクローリーが行う不思議な行動に注目しつつ。思案中。

 エルフの知識には懐疑的だが、目の前で起きる様々な出来事に少なからず感心している。

 彼がクローリーを裏切る日は来るのだろうか。


 ▼賢者(セージ)

 クローリーが最初に保護したエルフ?

 本名は『せいじ』なのだが、発音が悪かったために『賢者』と勘違いされてしまった人物。

 20代後半でボサボサ髪で小太り。普段は『秘密要塞戦略研究所』と書かれた看板を下げた小屋に引き籠っている。

 虎縞ビキニの鬼娘のイラストが入ったTシャツがお気に入りだが、今では印刷が擦り切れて薄くなってしまっている。

 80年代のバブル初期くらいの日本から召喚されたアニメオタクです(言われなくも分かるかも)。

 Fランク大学文系卒という面接では役に立たない経歴で学力もそれなりだが、昭和の技術立国を目指していた日本の高度成長期を生きてきたために、平成以降の時代とは違って知育玩具的な理科には造詣がある。

 『かがく』の付録が好きだったので、学術的ではない感覚的な物理学などにはまあまあ詳しい。

 クローリーに下水道を整備することを奨めた。

 それは中途半端な知識による硝石採集を目的としており、火薬を作って銃や大砲によるチート軍事力を手に入れたいがためだった。

 ただ、ネジの概念がなくて火縄銃が東洋で発展しなかった理由を知らない。

 ヨーロッパで発展したのは、威力や射程を高めるために必要なネジがヨーロッパにはギリシャ時代から存在したからです。

 オタクだが閉鎖機構を知らないので、銃の開発には役には立たなかった。

 だが、彼が提唱した上下水道整備は後々に重要な役割を果たしていく……いや、ほんと。


 ▼リエラ

 リシャル直属のメイド。

 幼いころにリシャルに命を救われたことで、リシャルに絶対的な忠誠を誓う……過去話があるのだが、都合によりオミットされてしまった。

 御庭番的な活動をするために怪しい描写が多い。

 クローリーに対しては友好的でも敵対的でもない。

 ただ、リシャルの邪魔になるなら暗殺も辞さないでしょう。

 彼女はリシャルに献身的ではあるが、恋愛感情はない。

 恩人への恩返しだけである。

 作者の心の推しキャラ。



●その他

 ▼郵便馬車

 国営の郵便などないので、手紙などは基本的に不定期の商人などに依頼するのが普通です。

 そのために郵便が届く確率は半分くらいでしょう。

 重要な手紙は自力で早馬を出すしか確実な方法はありません(それでも山賊などに襲われる可能性がありますが)。

 クローリーは父親の危篤の連絡が届かずに帰郷が間に合わなかった経験があったために、都市間郵便事業を始めました。

 2頭立ての馬車をアレキサンダー男爵領から王都まで繋ぐものです。

 トレードマークが車輪なせいもありますが、各村や各町に設置した郵便駅で馬車の修理(道が悪いために車輪や車軸の破損が多いため)を引き受けていることから、通称「車輪屋」と呼ばれています。

 運賃が割合安い(そして距離による定額)ことと、高額品を運搬しないので山賊に襲われ難いのが美点です。

 車輪屋のマークを見たら、「ああ、金目のものはないだろうな」と山賊が諦めるくらいに知られています。

 反面、運営費用と人件費に見合わない低料金なので常に経営は赤字です。

 クローリーの冒険者稼業は赤字の補填をするための理由かもしれません。

 現在は副業の交易の成功で何とかなってはいるみたいですが……。

 第2部以降では、別な形の郵便も登場する予定です(描かれるかは不明ですが。




若干、補足説明や作者の心の声が漏れていますが、これで第1章のまとめとします。


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