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白銀の黒帝  作者: 八木恵
1章:白銀の黒帝の誕生
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ギルド生活:0番隊隊長①

9年ほど経過。。。


◇◇◇


この世界(人界)にある王国の王都には、平民の居住域でかつ商店等が並ぶエリアの一画に3階建ての建物がある。

その建物は、『ギルド』と呼ばれ、採取、魔物討伐、傭兵、暗殺も含む様々な依頼をこなす王国とは独立した機関である。


『ギルド』には、部隊隊員と一般がある。 双方とも年齢制限はない。

【一般】は、ある程度の戦闘能力があればランクに応じて討伐任務を請け負う事が可能になる。

主な活動は、低ランクの魔物討伐、護衛、素材集め、家の掃除など受付に貼りだされている依頼を、数名でこなし、その日ぐらしの収入を得るのが主な目的である。


【部隊隊員】は、5-20名の小中部隊で編成されている。 採用はギルドマスターと各部隊長が決めるがギルドランクはA以上でなければ隊員試験を受ける事ができない。 主な任務は、討伐、暗殺、諜報、傭兵となり、各部隊編成で活動している。


ギルドランクは、F~SSSがあり、SSSが部隊長、そして、Zが帝で王国の国王が任命する。

また、ランクXが存在し、最強の称号を意味し、1名しか得る事のできないランクである。

権限としても国王同等といわれているが、現在この国にはランクXに相当するものがいない状態だった。


ただ、ランクXに一番近いといわれているのが、現在ランクSSSでギルド最強にして、ギルドの最強少数部隊である0番隊隊長 二つ名『白銀』と噂されている。


ギルド内さえも0番隊隊長の名前、年齢、素性とも知る物はほとんどおらず、

知られているのは、白銀の大剣をもち、白炎ハクエンを操り、近接戦が尋常にないぐらい強い男というぐらいであった。



◇◇◇


14歳となったシュンは、『ギルド』の建物の2階でかつマスター室が位置する更に奥にある1室で生活している。

シュンがギルドに来たのは、12歳の時で、その日のうちに、ギルドマスターであるジル・フリークスと面会し、また、ギルド隊員として採用されたのだった。


アークとの7年間の生活で、シュンは、魔術、武術、剣術など生きるために必要な鍛錬を受けていたのであった。 12歳の時点『魔の森』最深部の魔物を1人で討伐するぐらいの力量となっていた。 つまり、シュンの戦闘能力は非常に高く、13歳の時には、0番隊の隊長となるのだった。


現在、0番隊の隊員は、シュンをいれて正式に4名だが、シュンには相棒がおり「暗殺者」がいる。

シュンと暗殺者の素性を知るものは、ギルドマスターのジルと0番隊の隊員達のみである。


シュンが0番隊の隊長となったのが、13歳であったのと異例の出世だったというのが表向きの理由であるが、女は臭いから嫌いというシュンと、シュンの素顔をみると女性の狂愛するという異常さが素性を明かせない理由でもある。 そのため、シュンとシュンの相棒の素顔は、0番隊の隊員でさえ知らない。


シュンのために用意された部屋は、ギルドの寮ではなく別の部屋で、入室できるのは相棒の暗殺者とジルのみとなっている。


シュンは基本任務の時しか外出せず、それ以外は、部屋にいるかギルド内にあるシュン専用の訓練場にいるかという生活で、ほぼ引きこもりである。 


そんなシュンの部屋は、キッチン、リビング、寝室、書庫とかなり広い。

リビングにはベッドにもなるソファーが1セットとダイニングテーブルがあり、一人掛けのソファーが窓辺にある。 読書や部屋でくつろぐときは、一人掛けソファーに座るのがシュンのお気に入りで指定席なのである。


ちなみに、アークの家のベンチもシュンのお気に入りで指定席で、アークの家にいる時はたいていそこで読書をしているのであった。


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