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白銀の黒帝  作者: 八木恵
2章:学園編
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合宿:2日目①

Side:イアン


合宿二日目。

朝食を終えて時間は9時半。 生徒達はすでに準備を済ませて、グランドに集合している。 疲れもなく元気である。


イアンは、既にテントにて準備中だ。


生徒達の前にグランが今日の課題を伝えるのだった。

「今日の討伐対象は、Cランクのダークウルフ 4匹か、昨日と同じワーウルフ 8匹だ。 グループの成績によって討伐対象が変わる。 Cランクに挑むグループは、森からはいって12KMまで侵入可能だ。


知っての通り、7KM範囲を超えると、森も少しずつ暗くなる。 ウルフ以外の魔物もいる。

暗い場所は危険だ。 12KM内だろうが、近づくんじゃねーぞ。 死にたかったら別だがな。


Cランクはどのグループもいいというわけじゃねーぞ。 今までの成績と昨日の結果をみて、各担任の承諾を得たグループだけだ。それ以外のグループはDランクだ。 移動範囲も昨日と同じだ。

成績は、CにしようがDにしようが、ケガなく時間までに戻ってきたほうが良い。 時間までに討伐できなくても心配すんなぁ。 自分の足で帰ってこれたほうが成績が良いんだぞ。


あと、昨日体力がつきて動けなくなった奴や、魔力枯渇した奴がいる。

自分の体力、魔力は把握して無理せず、適度な休息をするんだぞ。


最後に、いままで合宿で初日で怪我でリタイアするグループが毎年10は出る。 最悪の年は死亡者もいる。

今回は、枯渇したグループが1つだ。 過去、こんな事は無かった。


んで、お前ら、勘違いするなよ。 お前らが優秀なんかではない。 護衛と討伐補助にきているギルドの人達のおかげだ。

多分、幾つかのグループは助けてもらっているよな」


とその言葉にうなずく複数の生徒達。 

グランは勘違いした生徒がいないかを見渡してから、話しを続ける。

「討伐対象以外は、襲われそうになった以外は無駄な殺生するなよ! では、担任に討伐対象を確認後、各自出発。 以上、解散」


各グループが担任に申請後、合宿所の砦から出て行くのだった。

イアン以外の隊員メンバーも自分たちの持ち場へ移動を開始するのだった。


生徒達が出払ったあと、教師陣も昨日と同じ場所へ移動。 

グランもイアンのいるテントへ紙をもってきて、イアンに紙を渡す。

紙には、Cランクに挑むグループがリストで書いてあった。 数は多くない。それでもリストをみて溜息をつくイアンだ。


「はぁあ~。 炎帝君のいるグループは、まぁいいっすが、結構貴族のグループ多いっすね。 先生が、あんなに成績に響かないって言っているのに。 何事もないといいっすけど。。。 この範囲、我々が追いつくのギリギリなんすよね」


イアンの言葉に、グランが同意しながら、言うのだった。


「貴族ってのは、力を見せつけたがるんでね。 俺のクラスは、一応5大貴族のボルト家の嫡男と、サンド家の次女がいるんですが、そのグループはいけると豪語してましたが無理やりDランクにしておきました。 ただ、出るときにイグニス家の次女がCランクらしくって、悔しそうな顔してたんすよ。 勝手しなきゃいいですが。 面倒は勘弁ですよ。 追いつくのが大変って、やっぱりギリギリっすか?」


おいおい、それ隊長がよく言うフラグって奴じゃないっすよねと心の中でつぶやくイアンだ。


「追いつくのギリギリって、説明不足っすね。 隊長の処理速度に、俺がおいつけなくなって、指示が遅くなっちまうんですよ。 つまりタイムラグがでちまうっすよ。


まぁ、最悪隊長に出てもらえれば大丈夫なんっすけど。 あの人、索敵、指示だし、討伐と複数を同時処理できるんで。」


グランは、そんなシュンの能力に驚きつつも、少し安堵した顔になるのだった。。

実際、動くのはリンだが、グランはリンが暗殺者だと知らないので、イアンは言わなかった。

イアン経由でなく、リン、サルとカイについては、シュンが同時で念話で指示しているのも言っていない。


「あー、期待させてなんですが、隊長 極度の面倒くさがりと、かなり常識離れしてんで、生徒さんが危険でもふーんとしか思ってませんよ。 自分が全てですから。 しかも、隊長って、任務じゃなきゃ動かないし、人助けなんで言葉知らないっすよ。 しかも、今回の任務は、危険を知らせるまでですから。」と不安な言葉をいうイアンだ。 


グランは、シュンを思いだし奴はそうだったと納得しつつも、生徒達が馬鹿な事をしない事だけをただ祈るのであった。


ある程度、時間が経過したところで、昨日と同様にイアンの指示が始まる。 

今回は、リンも動いている。 範囲が広いので間に合わないのであった。


15時ぐらいになると、ちらほら戻るグループがいる。 

すると、炎帝グループも戻ってきた。 疲れはあるが誇らしげな顔をしていた。 ロイも頑張ったようだ。 グランが彼らを労わっていると、イアンがグランを大声で呼ぶのだった。

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