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白銀の黒帝  作者: 八木恵
2章:学園編
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合宿前の出来事③

翌日もまた学園。


翌朝支度していた。

「リン、先にいけ。」

「われ、わかった」と1人で登校するリンだった。


リンがクラスに着くと、クラスメイト達が席の周りに集まってきてからあれこれ聞かれていると、シュンからの念話。


シュン:「魔力量が増えちまって、今ジルに制御用の腕輪送ってもらってる」

リン:「そうだったのか。」

シュン:「ああ、腕輪の制御が、微妙でよ。 自分で作っておいてなんだが、ちょっと強い。 変装維持できっかな。」

リン:「うまく調整でくるといいな」

シュン:「あー、ちょと改良してからいくから、遅刻するわ」


と言って、念話が切れた。 


とうとう、この日がやってきたのかとリン考えていると、グランが教室にくる。

魔力量がわかる人間が、その人物の魔力量が減ったのを気づいたら、当人が魔力制御をしている事がバレバレである。 


シュンの場合後期にはいって、実践で魔力を使う事が増え、更に魔力が増えている。 当人もわかっているが、今まで誤魔化し誤魔化しで制御を調整していたのだった。


微妙な変化は気付かないが、少しの変化でもグランの場合は気付く可能性がある。

リンはそこを心配していた。 きっとシュンもそうだろう。


「ノーマス、シュンは今日はどうした?」

そんなリンの心情を無視して、グランは、のんきに聞いてきた。

「腹痛で、遅れるかもしれないっていってました。」


シュンが教室の後ろの扉から教室にはいってきた。

シュンが登校してきたので、グランは安心したが、少し怪訝な顔をするのだった。


「シュン、トイレ長かったな?」と冗談交じりに言うグラン。

「えー、トイレじゃないよー。ちょ 「シュン、今日は帰ろう」」

シュンの話を遮って、リンがシュンの手を取って教室の外へ出るのであった。


シュンの変装が、魔力制御で微妙な変化をしたのだった。それを察知して、リンは急いで、シュンの元にきたのであった。



だが、グランは許さなかった。

教室からでてきたグランは、真面目な顔で言うのだった。


「シュン、俺の部屋へ来い。 ノーマスは教室へ戻れ!」

シュンは諦めたとばかりに、リンに教室へ戻るように促し、グランの部屋へ向かう。


グランは一度、教室に戻り、生徒達にいう。

「ちょっと、わりぃが1時間目は自習な!」


グランが教室を去った後、クラスの生徒達は、何があったのかなど、リンに聞くが、リンは全く答えないで黙ったまま下を俯いたままだった。


◇◇◇

所変わって、グランの部屋で、タバコをふかしながら、どうすっかなーと思案していた。 さっきのグランの怪訝な顔を考えるとな。

すると、真面目な顔をしたグランがやってきて言うのであった。


「シュン、お前何者だ。 あえて聞かないようにしたが、魔力制御している以上、本当の事を聞く必要がある。 生徒が魔力制御する事はないしな。 しかも、お前の場合は、制御しているくせに、同学年の生徒と比べて魔力量が多いしな。」


すると、シュンは、少し考えてニヤリと笑いながら言う。

「えー、それはグランでしょ。 風帝だし、ギルドの3番隊隊長さん」

「なぜ、知っているだ!」と逆に驚き、取り乱すグラン。


タバコをふかしながら、シュンは口調を変えていう。

「そりゃぁ、俺がおめぇーに会ったことあるからに決まってぇんだろ。 まぁ、あれだ、俺の事教えてやんけど、他言したら殺すぞ!」


と今までにない殺気を向ける。 

シュンの殺気に少し震えているグランに、殺気を解いて、話を続ける。


「悪い。 脅しだ。 俺が黒帝だかんな。 あー、でも黒帝の任務は滅多に受けねぇーから、0番隊隊長のほうがいいか。 魔力制御してる意味はそれで、わかんだろ。 今かけてる眼鏡、俺の顔わかんねぇーようにしてんだ、女嫌いだからよ。 なんかよ、俺の容姿、やばいみてぇーで、俺の顔をみると、くせぇー女が抱き着いてくんだ。 今は、蹴り飛ばすっていうか、殺しちまうから、容姿わかんねぇーようにしてんだ。


学園くるのに、学生レベルの魔力量に抑えなきゃいけねぇーわ、変装で常時魔力流してんだけどよ、ほれ、しょぼい魔力量で授業でも魔力使うだろ。 んで、俺の魔力量の増え方が尋常じゃねぇから、ちょっと使ったりすんだけで増えちまうんだ。 昨日、任務で魔力使ったら、また増えちまったけど、制御のほうと割合がうまくいかなくて、前より減った状態になっちまったんだ」


シュンの話に、グランは、驚きを隠せずにいた。

シュンがまさか黒帝で、かつ0番隊隊長という事が信じられないでいた。


(おいおい、目の前にいるのが黒帝? んで、0番隊隊長って。。。 おいおい、嘘だろ。。 いや、でもあの殺気は、ヤバイ。 10代のやつが放つ殺気じゃないだろ。 思わず、ちびりそうだった)

グランはシュンの話をききながら、ひとりごちた。


「ええっと何っていいますか。 黒帝様だとは「おい、グラン、口調もどせや。 きみ悪いわ」と突っ込むシュンに、グランは頭を掻きながら、「だよな。 シュンが嘘いってるとは思えないんだが、まさか0番隊の隊長だったとはな。 いろいろ聞きたい事あんだけど、その女が寄ってくるっていう容姿みたいんだが、いいか?」


そう聞くグランに、俺は、え! 聞くところそこ? と思ったが、さすがに素顔はジルにイアン達にも止められているから、眼鏡だけはずした。

...うん? グランが呆けているけど、大丈夫か? 俺はどうしようかなと考えていた。



「呆けちまった。 確かに、イケメンだわ。 で、女が寄ってくるってどういう事だ?」


俺はものすごく面倒くさそうにかつ嫌な顔をしている。

「なんかな、寄ってくる女、動物もか、キチガイになんだ。 抱き着いて離さない。 身体はまさぐられる。 最悪だぞ! 俺にとって女なんて、クセェーのによ!」


言いながら、俺は、昔を思いだして、イライラしながにエールを飲みだし、タバコをふかす。


そんな俺に同情したような哀れな表情をしているグラン。

「普通の男だったら、喜ぶんだろうが。。 まぁ、なんだ、好きでもない女にとか考えりゃ、そりゃ、女性恐怖症になるな。 0番隊隊長がいつもフード被っている理由も、公の場に滅多に出てこないってのも、シュンがって考えれば納得だな。 でも、なんでシュンが、学園にいるんだ?」


「それな。 グランと同じ理由で学園の護衛だ。 俺さ、護衛任務って、受けねーんだがよ、ジルがちょうどいい年齢が隊員でいないっていうんで仕方なくな。 護衛っいってもよ、氷帝、風帝、炎帝までいたら過剰戦力なんで、何度かやめようと思ったんだけどよ、ジルが、俺がいなくなったら、グランが1人だけなんだろ、ここ守れんの。

だから、俺が、グラン助けてやんよ。 俺、他なんてどーでもいいから。

ちなみに俺の正体ばれると、学園退学だから。 俺が学園に来ている事は、秘密になっていてな、ここの学園長も知らんねぇ。 だからてめーも気をつけろよ」


すると、グランは立ち上がりシュンの前で跪いて「御意」と最大の敬礼をするのであった。


「やめろよ、グラン。 俺そーいうの嫌いなんだ。 だかんよ、いつも通りなグラン」

「あー、悪い。 まぁ、忠誠ってやつだ。 俺はお前を敵にしたくないからな。」

「まぁ、なんだ。 シュンの事はわかったし、これ以上は聞かないが、俺になんかできる事あったら言ってくれ」


「グランは、グランでいいんじゃねぇー。 魔力制御をやっぱ改良するんで、今日は帰るわ」


俺は立ち上がり、転移で寮に戻った。 一方、取り残された、グラン。 まだ、頭が整理できず茫然としているのだった。


◇◇◇

その後、リンに念話で、グランに正体がばれた事を伝えたが、既にジルに承諾を得ている事を伝えたので、退学にも罰則もなしって事を伝えたら、リンは喜んでいた。

リンは、リンで、正体がばれた時の罰則を心配していたのであった。


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