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白銀の黒帝  作者: 八木恵
2章:学園編
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午後の実技

シュンとリンが学園へ転入後初めての週末は、イアン達と任務をわけて、1日中討伐にあけくれていた。


1週間もたっていないが、学生生活のストレスを発散するシュンであった。 

もちろん、先週は午後の授業がなかったので、ジルに頼んで討伐任務や夜の任務もいっていた。 それでも、学園にいる時間はストレスがたまるシュンだった。


今週からは午後の授業が始まる。

学園の食堂でご飯をたべたくないシュンは、リンと一度寮に戻り、ランチを食べてから実技訓練場へむかうのだった。

もちろん更衣室などで着替えたくないので、運動着に着替えて(シュンは魔術でさくっと着替て)、訓練場へ行く。


訓練場につくと、別のクラスもいて、2クラス合同のようだ。 

相変わらず集団に加わる事なく、端で立つ俺とリンだ。


グランと別のクラスの担任が集団の前にいる。

「今日から午後は実技だ。 まず、基礎運動能力の確認をするから、この演習場を10周な。 1週3KMある、じゃはじめ」


グランの合図で生徒達は走り始めるのだった。

人の多い中で走りたくな俺は、リンと最後のほうをのんびり走っている。


シュン:「リン、学生ってみんなこんなに遅いのか?」

リン:「われも、わからんが、遅いな。」

シュン:「なぁー。 まぁ、後ろでのんびりついてくか」

リン:「だな」


「シュンとノーマス、周回遅れになると追加1週だぞ」

そう大声で注意するグランだ。


「僕、人多いの嫌いだからいいよー」


グランが大声で注意した時、既に、5周走っており、一部体力のないものは息を切らしていた。 シュンとリンは特に息を切らす事なく、走っていのだった。

そのため注意したグランだったが、シュンの返事を聞いてしょうがないなと、諦めるのだった。

結局、シュンとリンは、周回遅れになる事もなく、途中脱落者を抜きながら、最後まで完走しるのだった。


ちなみに、完走後も息もあがっていないシュンとリン。 

俺は、離れた所で独り、息を切らして座ったり、お互い労わりあっている他生徒の様子を見ていた。 リンはリンで誰かに声をかけられている。 息を切らしていないので、もっと早く走ればいいのにといわれたようだ。


リン:「シュン、息きらさないと、われら、目立っているみだいだ。」

シュン:「そうなのか? たかだか、このくらい走っただけで、息きらすのか? 学生レベルってわかんねーな。」

リン:「うん。 われもわからん。 だが、目立つとまた言われるのは避けたほうがいい。 生徒で、魔力量が平均的なやつの真似をするというのは?」

シュン:「お! リン、名案だな。 それで行こう。」


10分後の休憩で、10人ぐらいに分かれて今度は短い距離を全力で走るという内容だった。

俺とリンは、魔力量が平均的な学生の真似をして、それにあわせて息も切らしたふりをするのだった。 この作業は、なかなか、身体的には疲れなくても、精神的に疲れる。。


翌日の実技は、剣術基礎だ。 

午後の授業は2時間半で、最初の30分はランニング。 その後、素振りとなる。


俺とリンは、魔力量が平均的な生徒の真似をしておく。 

人が多い所にいたくないので、端っこで素振している俺とリン。


授業中のリンとの会話は全て念話だ。


シュン:「学生って、みんな基礎できてねーのか?」

リン:「われも、わからんが、あんま基礎ができてないな。」


ときより生徒達にグランや他のクラス担任が、指導をしていが、俺とリンの所には誰も指導にこず、時よりサボってないかみているという感じだった。


実際の所、シュンとリンは、真似はしているが、体幹がぶれていないので、注意する点がないのであった。 グランの中では、さすがギルド育ちだな、基礎がしっかりしていると思っている。

ちなみに、基礎ができていないと思っているのは、シュンとリンだけで、名門の学園なので実は皆なにかしらのの武術・剣術を幼少期から受けている生徒が多く、学生としてはある程度基礎の基礎ができている。 でなければ、この学園に入る事が許されないからであった。 ただ、残念な事に、学生レベルがわからないシュンとリンなので、自分達から見て基礎ができていいないと思ってしまうのは仕方がないのである。


シュンとリンにとって、もっとも辛いのが攻撃魔法と防御魔法の実技だ。

中二病の嵐だ。 俺とリンは笑いを堪えるに必至だ。 数名単位で、得意属性のを演唱していく。 攻撃は的当てで、防御は担任がボールを投げ防御魔法の強度レベルを確認していく。 

演唱破棄で中級となれば、周りの生徒達は大喝采している。


離れた所で見学する俺とリン。

シュン:「魔法の授業が一番つれー」

リン:「あー、笑いを堪えるのがつらすぎるな」

シュン:「なんだ、今の、聞いたか?」

リン:「あー、もう横っ腹がいたいぞ。」

シュン:「俺はもう無理だ。 来週はサボる。 って、あーもう、笑いがたえられねー」


こうして、シュンは攻撃・防御魔法の授業を隔週でサボるのである。 グランに注意されるが、特に気にせずサボるシュンだった。


前期は特に実技では模擬戦はなく、基本的に基礎のみでおわる。 また、学生1年目の前期は、学科も実技も基礎の基礎のため前期末のテストはなく、1か月の休みをむかえるのだった。

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