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白銀の黒帝  作者: 八木恵
2章:学園編
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学園へ③

制服の着方がわからないシュンとリンは、ギルドに来ている。


シュンが、リン以外の女性と同じ部屋にいるのは嫌がると判断し、シュンはマスター室で、リンは別の部屋に行かせる。 双方とも、変装したままである。


◇◇◇

イアンから、制服の着方やネクタイの縛り方などを教わっていた。


「隊長の変装姿といい、制服姿といい、新鮮すわ。 まさか、俺が最初にみる事になるとは。 しかも黒以外の隊長って初めてみるっすわ。 結構似合ってますって♪」


そう言うわりには、お腹を抱えながら笑いながら言っているイアンだった。

制服を着てフツメンモードで、笑っているイアンをよそにタバコに火をつけて一服する。


「たくよ、この制服っての、まじ着心地わりぃー。 首は、くるしぃーし、肩まわんねぇーじゃねーかよ。 こんなんじゃ、戦闘できねぇーよな。」


男子生徒の制服は、ライトグレーのブレザーのジャケットに、濃紺のパンツだ。 

ネクタイは学年で色が異なり、1年生は青色である。


「ちょうどいいんじゃねぇーっすか。 正体隠すのに、ある程度剣術と武術も抑えるんでしょ」

「え?、それも抑えねーといけねーの? 学生レベルってのはわかんねぇーけど、動きずれぇーからちょうどいいのか」


それから、リンがマスター室に来るまでの間、 眼鏡をした時の容姿やら、指輪を外した場合の容姿を検証というより、みたがったイアンに唆されて、見せていた。


「眼鏡外した後でも、結構ヤバイくらいイケメンなんで、ぜぇーてい、小指の指輪だけは外さないでください。 超絶すぎるんで!!」


その言葉は、素直に信じで「了解!」といい、頷くのであった。


◇◇◇


リンがマスター室にくる。


リンの制服姿は、ひざ丈上のチェックのグレーのスカートに、紺のハイソックス。 ブレザーは、淡い紺でスカーフはシュンと同じ青である。 かなり可愛く、制服効果もあって見た目は上の中という感じになった。


それを特に気にすることもなく、おもむろにタバコを加えながら、リンの前でしゃがみ、スカートをめくりあげて。。


「なぁ、リン、このひらひらの下になんで、黒のショートパンツはいてんの? てか、このひらひら、邪魔だよな。 戦闘の邪魔になんじゃねーの?」


「われも思った。 黒いのはスパッツというらしい。 下着を見せないようにするようだ。」


スカートをめくられているのも気にせず、淡々と会話していた。 

そして、その姿を、イアンもジルもみている。


「シュン、そのヒラヒラはスカートというんじゃ。 んで、人前でリンの服を脱がすな。 いや、ちがう、めくっちゃいかん。 わかったな!」


ジルは、シュンの行動に冷や冷やしながら、シュンの頭をはたきながらいう。


「リン、リンも羞恥心をもて! 邪魔とかいって、そのスカートを脱ぐなよ。 学園内で着る服なんじゃ。」


俺は、叩かれた頭を触りながら、「へぇー、そういうのなんだ。 人前でぬがさねぇーよ」といって、立ち上がるのであった。


戦闘しか考えていないシュンとリンの会話を聞いて、爆笑しているイアン。


そして、少しは一般常識を理解していたと思ったがんじゃが、服にはいまだに無関心であるシュンとリンじゃ。。 明日からの学園生活。 2人を送りこんだのは失敗だったのかもと、さっそく後悔しはじめた。正体云々の前に、なんか違う問題が発生しそうじゃ。

(。。こいつら大丈夫か?)と心の中で愚痴りながら、頭を抱えるジルであった。



「明日、8時に学園長にあわねぇーといけねぇーから、俺ら帰るわ」

その場から転移していった。


残されたおっさん2人は、彼らの学園生活をおのおの違う意味で期待しているのであった。 ジルは、同年代との付き合いがいままでほとんどないため、同年代との交流が少しでもシュンとリンにとっていい機会になる事を願っていた。 イアンは、イアンでぜってぇー問題おこすなとわくわく感でいっぱいであった。


一方、寮に戻った、シュンとリン。


リンを抱き上げベットに投げ出して、

「さっきさぁ、思ったんだけどよ、そのヒラヒラめくって、パンツ脱がせば、すぐセックスできるよな」

リンのパンツを下ろしながら「今日、結構魔力つかったら、くれ」。


「これって、そのためなのか、いいかもー」とまた違う解釈をしながら、セックスを楽しんだ。 

学園初日の夜は、長い夜となるのであった。


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