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白銀の黒帝  作者: 八木恵
2章:学園編
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学園へ②

寮の玄関に到着したシュンとリン。


ちょうど、生徒もおらず、運のいい事に誰にも会わず部屋へ到着するのであった。


部屋に入ると、すぐ変装アイテム及び学生レベルの魔力制御の腕輪を外す俺とリン。

俺とリンにとって、変装道具は常時魔力をながさないといけないため不愉快であった。 特に、俺の変装道具はかなり複雑になっているので、常時魔力をながす魔力量が多い。 


その後、俺は、俺とリン以外が部屋に入れないように結界をはり、その他盗聴、盗撮防止等ほぼ神級レベルの結界をはりめぐす。


部屋の間取りは、リビングがありダイニングテーブルには大きな箱が2個置いてあった。

あとは、キッチン、トイレ、バスルームがあり、独立した部屋が2部屋あり、各部屋に机とクローゼットとシングルサイズのベットが置いてある。


タバコを吸いながら、俺は部屋を見渡した。

「いろいろイジラねぇーとな。。まず、この箱の中みるか。 ギルドからの箱ってやつだな」


リンと一緒にギルドから届いた荷物を開けた。


中身は、0番隊のコートや戦闘服など、俺とリンの分が数着はいっていた。

俺も、既にギルドの戦闘服はかなりの量をもってきたが、予備用なのだろうと思い、他のと同じく次元ボックスにしまった。 私服が数着はいっていた。 リンにいたっては、ワンピースまではいってる。 きっとジルが、学生生活を考慮していれたようだが、リンはパンツ姿が多い。 ワンピースをみてリンは、引きつっていた。


その他は、ジルからの手紙やら、依頼受領用の物資転送魔法陣などがだった。

最後にでてきたのは、黒帝のローブだ。


「黒帝の任務もあんのか、ちぇ、無いと思ってギルドの部屋に置いてきたのによ。 ジルのやつ、先読みしてみてぇーだ。」


舌打ちしながら、俺は次元ボックスにしまうというほり放りこんだ。


ギルドの隊員の中では、黒帝と0番隊隊長が同一人物という事は有名だが、他言はしておらず一般市民は知らないのである。 そのため、任務によって服装を変えているのであった。


もう一つの大きな箱は、教科書やら筆記用具などが入っている肩がけの学生カバンが2セット。 明日はそのまま持っていけばいいだろうと思い、放置した。


そして、男女それぞれの学生服が、夏用と冬用で2着あり、運動服が3着あった。

女子の制服の下が膝上丈のスカートであるのを見て、リンはまた引きつった顔をしている。

自分は、ネクタイをもって、なんだこれという顔をしていた。 


「なぁ、この制服ってやつの着方わかる? 俺、わかんねぇー。」

「われもわからん」


リンは、スカーフを持ちながら言うのだった。


「だよな。 とりあえず、ジルに聞くか。 その前に部屋いじるわ」


部屋の模様替えを始める。

基本、面倒くさがり屋のシュンは、無駄に魔術でいろいろ使えるように改良し魔術師の腕はかなり成長している。 面倒を解決するために魔術を駆使しており、新しいものを作っている。 その中には、いつ使うのはわからない一回限りなどもあり、日々改良をくわえてシュンの魔術はかなり独自の方向へ進歩している。


まず、もとの家具は、すべて次元ボックスにしまい、2部屋を3部屋に変更する。 

窓際を寝室にして、ギルドの部屋と同じベッドやらを配置していく。 もう一つの部屋を、シュンの執務室にする。 隊長関連の書類仕事もある。そこに、依頼用の物資転送魔法陣を設置し、他書類などを配置しておく。


リビングには、これまたギルドと同じようにダイニングテーブル、一人掛けソファー、3人掛けソファーを配置するのだった。


残った部屋は、遊技場とする。アークの所で、アークからビリヤード、ダーツを教えてもらった。 それらを、設置し、シュンがいなくてもリンが酒類が飲めるように、アーク産のワインやらエールを設置していく。 冷蔵庫は既に常時ベストな温度と湿度を保てるように魔術がしっかり付与されている。 あとは、奥に部屋をもう一つ作る。

学園の中の訓練場では、まともな訓練ができないので、自分たち専用の訓練場を作るのであった。


これで、終わりとばかりに、リンに伝えると、リンのほうもキッチンのほうで必要なキッチン用品の設置やら、冷蔵庫に食料などをいれておおかた終わったようだった。

リンに様変わりした各部屋を見せるのだった。


「シュン、魔術の腕またあがったな」

リンは、嬉しそうにいい、満足そうであった。

本来ならば、ここでエールでも飲み始める俺とリンだが、制服の着方がわからない。

さっそくジルとの通話専用電話で、連絡するのであった。


シュン:「あ、ジル。 俺、今学園の寮なんだけどよー。 問題があんだ」

ジル:「いきなり問題か。 どうした?」

シュン:「俺も、リンも制服ってやつの着方がわかんねぇー。 問題だろ?」

ジル:「それは問題じゃ。 儂もわからんのでな、イアンに聞くので、折り返し連絡するからまってろ」



ジルは、ジルで、通話が終わった瞬間。 しまった、盲点じゃった。 と反省しつつも、黒帝のローブを入れた事による苦情ではなかったと安堵しつつ、イアンを探し、また女性スタッフで学園卒を探すのであった。




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